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ワンルームマンション売却は難しい?基礎知識と高く売るために知っておきたいポイント

ワンルームマンションの売却を検討しているものの、「いくらで売れるのか」「どう進めればいいのか」と不安を感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ワンルームマンションは投資用物件として売買されるケースが多く、利回りなどの収益面が重視される傾向にあります。そのため、ファミリー物件とは異なる視点で売却戦略を立てなければなりません。

この記事では、ワンルームマンション売却の基礎知識や最適な売却タイミングの見極め方、高く売るためのポイントや必要書類など、売却を成功させるためのコツを詳しく解説します。

ワンルームマンション売却の基礎知識

ワンルームマンションは、居住用ではなく投資用物件として売買されるケースが多い傾向にあります。ファミリー向けマンションは住みやすさや間取りが価格に影響しますが、ワンルームマンションでは、どれだけ収益が見込めるかが判断基準になるケースが多くなります。

具体的には、利回りや月々の賃料、維持費など、収益面での指標が売却価格に影響します。さらに、ワンルームマンションの場合は、築年数が経っていても駅からの距離やエリアの賃貸需要が高ければ買い手がつく場合があります。つまり、ファミリー物件では住みやすさが評価されますが、ワンルームマンションでは収益性と利便性が評価の軸となるのです。

売却を検討する理由もさまざまです。

  • 空室が続いて赤字になっている
  • サブリース契約の条件が悪化して想定どおりの運用ができなくなった
  • 相続した物件だが自分では住む予定がないため管理の手間を省きたい
  • 不動産価格が上がっている今のうちに売却したい

このように、ワンルームマンションは売り主ごとに売却理由が異なります。ここでご紹介したワンルームマンション特有の取引事情を理解しておけば、状況に合わせた売却戦略が立てやすくなるでしょう。

ワンルームマンションの売却タイミング

ワンルームマンションは、売却するタイミングによって価格や売れやすさが変わります。まず注目したいのは、1月~3月の引越しシーズンです。新生活に向けて賃貸需要が高まるこの時期は入居者が見込める物件として投資家からの関心も集まるため、買い手がつく可能性が高くなります。

不動産市況や金利の動向もチェックしましょう。金利が上昇すると買い主がローンを組みにくくなり、購入希望者が減る恐れがあります。金利が低い状況や不動産市場が活発なうちに売り出すほうが好条件で売却できるでしょう。

築年数も判断基準の1つです。一般的には築年数が経つほど物件の資産価値は下がる傾向にあります。特に、大規模修繕の時期が近づくと修繕積立金の値上がりを懸念する買い主が増えるため、その前に売却を検討するのがおすすめです。

いつ売るかを見極めることで、手元に残る金額は大きく変わります。市況・金利・築年数の3つを意識しながら、自分にとって最適なタイミングを見極めましょう。

ワンルームマンション売却の5ステップ

ワンルームマンションの売却を決めても、「何から手をつければいいの?」「手続きが難しそう…」と不安に感じる方は多いはずです。

実は、査定から引き渡しまでの道のりは、大きく5つのステップに分けられます。事前に全体の流れをイメージしておけば、初めてでも焦らずスムーズに進めることができます。まずは、それぞれの具体的な手順を見ていきましょう。

売却準備

売却活動を始める前に、必要書類の整理と物件情報の確認を済ませておきます。特に、サブリース契約の有無は必ず確認しておくべきポイントです。

サブリースとは、管理会社がオーナーから物件を借り上げ、入居者に転貸(又貸し)する仕組みを指します。サブリース契約が残ったままだと、買い主が自由に賃料を設定できない、入居者を選定できないなど、売却条件に影響がおよびます。物件に関する書類を確認し、契約内容を事前に把握しておいてください。

あわせて、現在の賃貸状況や家賃・管理費などの収支情報も整理しておくとよいでしょう。買い主にとっては収益の見通しが購入の判断材料となるため、収支情報が整理された資料があればスピーディーな検討につながります。

査定・媒介契約

まずは信頼できる不動産会社に査定を依頼し、売却価格の目安を把握しましょう。査定では、築年数や立地、現在の賃料などをもとに、物件がいくらで売れそうかを算出してもらいます。

査定額に納得できたら、不動産会社と媒介契約を結びます。媒介契約には3つの種類があり、契約形態によって販売方法や売り主側の自由度が異なります。例えば、1社のみに依頼する専任媒介契約・専属専任媒介契約では、他の不動産会社に売却を依頼できない一方、手厚いサポートが期待できます。

契約形態それぞれにメリットとデメリットがあるため、担当者と相談しながら自分の状況や希望に合った形態を選びましょう。

以下の記事では、専任媒介契約について詳しく解説しています。
専任媒介とは?専属専任媒介や一般媒介との違いと向いているケースを解説

売却活動

媒介契約を結び、売却の準備が整えば売却活動が始まります。売却活動では、不動産ポータルサイトへの掲載や投資家向けネットワークへの紹介など、さまざまな方法で物件情報を発信します。

入居者がいない空室の物件であれば、購入希望者の内見対応が必要になる場合もあります。事前に室内の清掃や整理整頓をしておくと内覧時の印象がよくなるでしょう。

一定期間が経っても反響が少ないときは、売り出し価格の見直しも検討してみてください。市場相場と売出価格のズレを修正すれば問い合わせが増えるケースもあります。

売買契約

購入希望者が見つかれば、売買契約の締結に進みます。契約時には買い主から手付金を受け取り、引き渡し日や支払い条件などの契約内容を確認します。

契約内容のなかでも、特に契約不適合責任の範囲については十分にチェックしてください。契約不適合責任とは、引き渡し後に物件の不具合が見つかった場合、売り主が修繕や賠償を求められるルールのことです。契約不適合責任を負う期間やどの範囲まで責任を負うのかなど、契約書の内容を事前にしっかり確認して、契約後のトラブルを防ぎましょう。

決済・引き渡し

最後に、残代金の受領と物件の引き渡しを行います。買い主から残代金を受け取ったのち、司法書士によって名義を変更する「所有権移転登記」が行われ、正式に物件の引き渡しとなります。

また、入居者がいる状態で売却する場合は、単に物件を渡すだけでは終わりません。家賃や管理費の日割り精算、預かっている敷金の引き継ぎに加えて、入居者や賃貸管理会社へオーナーが変わったことを通知する手続きが必要です。

こうした賃貸契約の引き継ぎに漏れがないよう、不動産会社と段取りをしっかり確認しながら進めましょう。

売却の具体的な流れや注意点を詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
不動産売却で知っておくべき基礎知識を紹介!流れや見るべきポイントについて

ワンルームマンションの価格はどう決まる

ワンルームマンションの価格は、主に収益還元法と取引事例比較法の2つの方法で評価されます。

■収益還元法
その物件が将来どれだけの収益を生むかをもとに、価格を算出する方法です。以下の計算式で求められます。

  • 年間の純収益(家賃収入-管理費などの経費)÷還元利回り

例えば、年間の純収益が120万円で還元利回りが4%の場合、物件の価格は3,000万円となります。

■取引事例比較法
取引事例比較法は、近隣エリアで実際に売買された類似物件の成約価格を参考に価格の目安を算出する方法です。最寄り駅からの距離や築年数、専有面積など条件が近い物件を比較し、自分の物件がどの価格帯に位置するのかを判断します。

ワンルームマンションは投資用として取引されるケースが多いため、上記のなかでも特に「収益還元法」による収益性が重視されます。つまり、ファミリー物件のようにいくらで住めるか(居住空間としての価値)よりも、いくら稼げるか(投資物件としての価値)が価格に直結するのです。日頃からマンションの収支をしっかり把握しておきましょう。

ワンルームマンション売却で注意すべきポイント

いざ売却するとなると、「本当に今のタイミングでいいのかな?」「買い主とトラブルにならないかな?」と不安は尽きないものです。ワンルームマンションの売却でよくある失敗を防ぎ、安心して手続きを進めるための注意すべきポイントを確認しておきましょう。

狭い物件はローンが組みにくい

面積が狭いワンルームマンションは、金融機関の融資審査で不利になる恐れがあります。特に、専有面積が20㎡未満の物件は担保としての評価が低いため、ローン審査の対象外とされるケースが見受けられます。

ローンが使えないと、買い主は現金で物件を購入しなければなりません。つまり、購入希望者が資金に余裕のある方に限られるため、結果的に検討する人が減り、売却価格が下がることも考えられます。価格設定や販売戦略は不動産会社としっかり相談しておきましょう。

サブリース契約におけるリスク

サブリース契約が残っている物件は売却時に注意が必要です。契約内容によってはオーナー側から解約を申し出ても認められなかったり、違約金を求められたりするケースがあります。

さらに、サブリースは買い主にとってもデメリットがあります。賃料の設定や入居者の選定を自由にできないため、運用の自由度が低いと判断されてしまうのです。現在の契約内容を確認し、サブリースの解約条件も把握しておきましょう。

管理費・修繕積立金の高騰

ワンルームマンションを売却する際は、管理費や修繕積立金がどれだけ上がっているかも確認してください。

マンションは、建物が老朽化するにつれてエレベーターや給排水管などの設備修繕や外壁などの補修が必要となり、管理費や修繕積立金が上昇する傾向にあります。物件の管理費や修繕積立金の負担が増えると毎月の収支が悪化し、投資としての魅力が下がってしまうのです。

投資家は、物件を購入する際、家賃収入から管理費や修繕積立金を差し引いた実質利回りを重視するため、ランニングコストが高い物件は敬遠される傾向にあります。管理費や修繕積立金が高騰している物件を売却する際は、現在の収支を正確に開示し、買い主が判断しやすい情報を整えておきましょう。

ワンルームマンションを少しでも高く売るためには?

同じ間取り・同じ築年数のワンルームマンションでも、売り方のコツを知っているかどうかで結果は大きく変わります。少しでも高く売るために絶対に押さえておきたい4つのポイントを見ていきましょう。

投資家向けか実需向けかを見極める

ワンルームマンションは、売却先を投資家にするか実際に住む方にするかで販売戦略が変わります。投資家は利回りを重視するため、収益性の高さをアピールすると効果的です。一方、自分で住む方向けの場合は、駅からの距離や室内の状態など、住環境の良さをアピールする必要があります。

また、投資家はスピード重視で意思決定する傾向にありますが、実需向けは検討に時間をかける分、価格交渉が入る場面が多くなります。

どちらの層に有利なのかは物件の特徴やエリアによって異なります。不動産会社と相談しながら、ターゲットに合った売却方針を検討してください。

季節性需要を見極める

ワンルームマンションの売却では、売り出す時期も重視しましょう。1月~3月は転勤や進学で引越しをする単身者が増えるため、ワンルームマンションの賃貸需要が高まります。入居者がつきやすいこの時期に売り出せば、安定した家賃収入が期待できる物件として投資家の関心も集まりやすいでしょう。

一方、夏場や年末は単身者の賃貸需要が落ち着くため、買い手が見つかりにくくなり、価格を下げる判断を迫られる場面も出てきます。急ぎの事情がなければ、需要が高まる1月~3月に合わせて売却活動を始めるのがおすすめです。

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住み替えのタイミングはいつがおすすめ?最適な時期と注意点は?

不動産会社のネットワークを活用する

投資家とのつながりが強い不動産会社に依頼すれば、より多くの購入希望者にアプローチできます。自社で投資家の顧客リストを持っている不動産会社であれば、ポータルサイトに掲載する前に買い手が見つかるケースもあります。売却期間が短くなれば、管理費や固定資産税などの維持コストも抑えられるでしょう。

ワンルームマンションはファミリー物件に比べて市場が限られるため、販路の広さが売却結果を左右します。不動産会社を選ぶ際は、ワンルームマンションの取引実績や投資家への販売ネットワークが充実しているかなども確認してみてください。

関連記事
不動産売却の相談先はどこ?内容別の相談先や準備しておきたいことを解説

不要なリフォームはしない

ワンルームマンションは投資目的で購入されるケースが多いため、買い主が重視するのは内装の美しさよりも収益性です。高額なリフォームを行っても、その費用分だけ売却価格が上がるとは限りません。

例えば、壁紙の全面張り替えや設備の一新に100万円をかけても、売却価格が100万円上がる保証はなく、結果的に手元に残るお金が減ってしまう恐れがあります。

ワンルームマンションの売却では、目立つ汚れの清掃や破損の補修など、最低限の対応で十分なケースがほとんどです。ただし、過去に設備の交換や内装のリフォームを行ったことがある場合は、「いつ・どこを改修したか」の履歴を整理しておくことをおすすめします。今後の修繕コストが把握しやすくなるため、買い主への大きなアピールポイントになります。

なお、これから新しくリフォームが必要かどうかは、不動産会社のアドバイスをもとに判断しましょう。

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マンション売却時にはリフォームすべき?判断するためのステップと内覧対策のポイント

ワンルーム売却の必要書類チェックリスト

ワンルームマンションの売却をスムーズに進めたいなら、必要書類を早めに準備しておきましょう。

主な必要書類は以下のとおりです。投資用物件の場合は、通常の売却書類に加え、収益性を証明する資料も求められます。

  • 登記済権利証(または登記識別情報通知)
  • 固定資産税納税通知書
  • 管理規約・使用細則
  • 建物の図面・設備の仕様書
  • 身分証明書・住民票
  • 実印・印鑑証明書
  • 物件購入時の売買契約書・重要事項説明書
  • 賃貸借契約書(入居者がいる場合)
  • 管理委託契約書(賃貸管理を委託している場合)
  • 収支明細書(家賃収入・管理費・修繕積立金などの一覧)

投資家は、物件の収益性を細かく確認したうえで購入するかを判断します。そのため、賃貸借契約書や収支明細書など、投資判断に必要な情報が揃っている物件ほどスムーズに検討してもらえます。

書類の不備で手続きが遅れると、買い主の購入意欲が下がってしまう恐れもあります。売却を決めたら早い段階で書類の準備に取りかかってください。

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まとめ

ワンルームマンションは投資用物件として取引されるケースが多く、利回りや賃料などの収益面が価格を左右します。サブリース契約の解約や利回りの見せ方など、投資用物件ならではの「高く売るためのコツ」が存在します。だからこそ、一人で悩むのではなく、投資用物件の取引実績が豊富なプロの視点を取り入れることが成功の近道です。まずは自分の物件ならどんな売却戦略が立てられるか、一度専門家に相談してみてはいかがでしょうか。

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