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マンション売却における内覧準備や当日の流れ、成約の秘訣や重要性を解説

マンション売却において、内覧は成約を左右する大きな要素の1つです。しかし、売却が初めての方の中には、「掃除はどこまでやればいいのか」「当日はどう対応すべきか」と不安を感じる方もいらっしゃるでしょう。また、何度内覧に来てもらっても購入申し込みにつながらず、対応の仕方に悩んでいる方もいるかもしれません。

この記事では、内覧の重要性や内覧前の準備、当日の流れ、よくある失敗事例とその対策を解説します。好条件で売却するための参考にしてください。

マンション売却における内覧の重要性

内覧は、買い主が購入を決めるかを判断する最終チェックの場です。写真や間取り図だけでは伝わらない部屋の広さや日当たり、においや音の感じ方などを知る機会となります。

例えば、「10階南向きの15畳LDK」と書かれていても、実際の日当たりや窓から見える景色までは想像しきれません。買い主は内覧で「ここに住んだらどのような暮らしになるか」を頭の中で描きながら、購入するかを判断するのです。

つまり、内覧での印象が売却の成否を分けるといってもよいでしょう。

マンション売却における内覧件数の目安と成約までの期間

内覧から成約までの平均的な期間や申し込みが集中する時期を、データを交えて見ていきましょう。

平均的な内覧件数と売却期間の目安

マンションの成約までに必要な内覧件数の目安は、おおむね10件以内です。ただし、1件目の内覧で決まるケースもあれば20件以上内覧を重ねても申し込みが入らないケースもあるため、ばらつきがあることも理解しておきましょう。

また、公益財団法人東日本不動産流通機構が公表した「首都圏不動産流通市場の動向(2025年)」によると、2025年の中古マンションの登録から成約までの平均日数は82.5日でした。およそ3ヶ月が1つの目安とみてよいでしょう。

参考: 公益財団法人東日本不動産流通機構「首都圏不動産流通市場の動向(2025年)」

内覧の申し込みが入りやすい時期や曜日

内覧の申し込みが集まりやすいのは、引越し需要が高まる2月~3月や、転勤シーズン前の9月~10月です。新生活に向けて住まい探しを進める人が増えるため、物件への問い合わせも自然と多くなります。

公益財団法人東日本不動産流通機構の「月例速報Marketwatchサマリーレポート 2026年4月度」でも、中古マンションの成約件数は9月~11月に多くなり、年末に向かって数が落ち込む傾向にあります。

曜日別では、平日に仕事をしている人が多いことから、土曜・日曜・祝日に予約が集中します。家族そろって物件を見たいという希望も多く、週末は午前・午後とも内覧の予定で埋まることも珍しくありません。

参考: 公益財団法人東日本不動産流通機構「月例速報Marketwatchサマリーレポート 2026年4月度」

マンション売却の内覧を成功させるための事前準備

ここからは、内覧でよい印象を与えるための事前準備のポイントを確認していきましょう。

水回りと玄関の念入りな清掃

内覧前の清掃で特に力を入れるべき場所は、玄関と水回りの2ヶ所です。玄関は買い主が最初に目にする場所で、物件全体の第一印象を左右します。靴や傘を収納し、においがこもらないように換気しておきましょう。

水回りは、生活感が出やすい以下の箇所を重点的に清掃してください。

  • シンクの水垢
  • コンロの油汚れ
  • 浴室のカビ、排水口
  • トイレの黒ずみ
  • キッチンの換気扇

上記を丁寧に手入れしておけば、物件全体の管理状態がよいという印象につながります。

掃除の時間が取れない、または汚れがなかなか落ちないという場合は、ハウスクリーニング業者への依頼も検討しましょう。プロフェッショナルが専用の道具や洗剤で対応するため、自力では落としきれない汚れもきれいになります。

整理整頓と不用品の処分による空間作り

部屋を広く明るく見せるためには、床やテーブルの上にできるだけ物を置かないことがポイントです。視界に入る物の数が減れば、それだけで空間に余裕が生まれ、内覧者にすっきりとした印象を与えられます。

あわせて、不用品の処分も検討してください。クローゼットや押入いっぱいに物が詰まっていると、内覧者は収納が足りない物件だと感じてしまいます。売却を決めた段階で不要な衣類や家具を手放しておけば、内覧時に収納スペースの本来の広さを正確に伝えられるでしょう。

物件のパンフレットや修繕履歴などの資料準備

内覧当日に向け、物件に関する書類も揃えておきましょう。内覧者は、購入を真剣に検討しているからこそ細かな疑問をぶつけてきます。そんなとき、資料が手元にあれば、その場で質問に答えられます。

用意しておきたい主な資料は次のとおりです。

  • 購入時のパンフレット・図面
  • マンションの管理規約・使用細則
  • 直近3期分 管理組合総会議事録(決算報告書付きが望ましい)
  • マンション全体の大規模修繕履歴・長期修繕計画書
  • 室内のリフォーム履歴
  • 設備の取扱説明書

上記の資料は引き渡し時に買い主に渡すものが多いため、早めに見つけて整理しておけば、売却活動全体がスムーズに進みます。紛失してしまっていても、管理会社や不動産会社に依頼すれば再発行してもらえることもあるため、早めに相談してみましょう。

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マンション売却の内覧当日の流れと対応

続いて、内覧当日の流れや押さえておくべきポイントをご紹介します。

内覧開始前の換気と照明を点灯する

内覧者の到着前にやっておきたいのが、部屋の換気とすべての照明をつけることです。

住んでいる本人は気付きにくいものですが、料理やペット、たばこのにおいは内覧者が敏感に感じ取るため、悪い印象を与える原因となります。内覧者が到着する前に窓を開け、空気を入れ替えておきましょう。

そして、リビングはもちろん、玄関、廊下、トイレ、洗面所、収納の中まで、すべての照明をつけておきます。日中であっても照明をつけたほうが、部屋は明るく広く見えます。カーテンも開けておき、自然光で部屋を明るく見せましょう。

不動産会社の担当者への案内を任せる

内覧時の案内や価格交渉は、不動産会社の担当者に任せるのがおすすめです。物件の説明や質問への対応はプロフェッショナルである担当者のほうが慣れているため、内覧者も気兼ねなく質問できます。

一方、売り主が積極的に前に出すぎてしまうと、内覧者は気を遣って本音の感想や疑問を口に出しにくくなることがあります。売り主は担当者の後ろから見守り、必要に応じてお答えいただくくらいの距離感が、内覧者にとってもリラックスして見学しやすい環境につながります。価格や引き渡し時期などの条件交渉に対しては、その場で即答せず、「不動産会社を通じてお返事します」と伝え、担当者に窓口を一本化するのが無難です。

見学者からの質問に対する回答を行う

内覧者から質問された際は、実際に暮らしている人だからこそ知っている情報を誠実に答えましょう。間取り図やパンフレットには載っていない生の情報こそ、内覧者が一番知りたい情報です。

よくある質問内容は以下のとおりです。

  • 最寄りのスーパーや病院、学校までの距離
  • 夜間や週末の周りの騒音
  • 上下左右の住人の雰囲気
  • ゴミ出しのルール
  • 部屋の日当たりや風通し

マイナス面を聞かれた際も、ごまかさず正直に伝えてください。引き渡し後に「話が違う」などとトラブルになるのを避けられますし、誠実な対応は買い主からの信頼にもつながります。

マンション売却の内覧時に見学者がチェックするポイント

ここからは、内覧者がどこを見て物件を判断しているのか、具体的なチェックポイントを確認していきましょう。

日当たりや風通し、においなどの室内環境

内覧者がはじめに確認するのが、室内の環境です。図面や写真ではわからない感覚的な部分を、自分の五感で確かめています。

具体的に確認しているポイントは次のとおりです。

  • 窓からの日当たり
  • 風通しや空気のこもり具合
  • 室内のにおい(生活臭、ペット臭、カビ臭など)
  • 周辺の生活音や交通音
  • 上下階や隣からの生活音

特に、ペットの飼育や喫煙の習慣がある場合は、内覧前にしっかり換気をしておきましょう。

収納スペースの広さや使い勝手

収納スペースの広さや使い勝手も、内覧者が確認するポイントです。家族の荷物が収まるかは、内覧者が購入を決める判断材料の1つとなります。

内覧者は、収納スペースの扉を開け、奥行きや高さを目で確認しながら、自分の荷物が入るかを頭の中でシミュレーションします。なかには、棚やハンガーパイプの位置、コンセントの有無、湿気やカビの跡などを細かく確認する内覧者もいます。そのため、事前に収納内の不用品を処分し、ゆとりのある状態にしておくのがおすすめです。湿気がこもりやすい場合は換気や除湿剤で対策しましょう。

共用部分の管理状況や周辺環境

共用部分の管理状態からは、住民全体の意識や管理組合の運営状況が読み取れます。そのため、内覧者は室内だけでなく共用部分も細かくチェックします。

内覧者がチェックする主なポイントは次のとおりです。

  • エントランスや廊下、エレベーターの清掃状況
  • ゴミ置き場の整理状況やにおい
  • 駐輪場や駐車場の整備状況
  • 掲示板に貼られている管理組合のお知らせ

共用部分は売り主個人だけで改善できる部分ではありませんが、内覧の前に一度確認し、気になる点を把握しておくとよいでしょう。

マンション売却の内覧で避けたい失敗事例とその対策

続いて、内覧でよくある失敗事例とその対策をご紹介します。

売り主が積極的にアピールしてしまう

内覧でよくある失敗の1つが、売り主が物件の良さを過剰にアピールしてしまうことです。長所を伝えたい気持ちはわかりますが、内覧者からするとセールスを受けているような圧迫感を感じてしまう場合もあります。

例えば、内覧者が室内を確認しはじめたタイミングで「収納が多いんですよ」「リフォームしたばかりで」と立て続けに話しかけてしまうと、自分のペースで部屋を見ることができません。

内覧時は、内覧者のペースを尊重するのが基本です。聞かれたことに答えるスタンスで、案内は担当者に任せましょう。内覧中は少し距離を置き、静かに見守るくらいがちょうどよい距離感です。

不具合や設備の故障を隠してしまう

給湯器の不調や水回りのトラブルなど、物件のマイナスポイントを隠すのはやめましょう。引き渡し後にトラブルとなり、契約不適合責任を問われる可能性があります。

契約不適合責任とは、引き渡された物件が契約内容と違っていた場合に、売り主が買い主に対して負う責任のことです。契約不適合責任を問われると、売り主は買い主から、修繕の請求や代金の減額、損害賠償、契約解除などを求められてしまいます。

例えば、シンク下の水漏れを物で隠して引き渡した場合、あとから発覚すると修繕費の請求や値引き対応を迫られることがあります。給湯器や食洗機などの故障も同様です。引き渡し後のトラブルを防ぐためにも、把握している不具合は内覧時に伝えるようにしましょう。

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マンション売却の内覧件数が少ない場合の改善策

内覧の申し込みが思うように入らないときは、早めに対策を講じましょう。ここでは具体的な改善策をご紹介します。

インターネット上の物件写真や情報を見直す

内覧の申し込みが少ないときは、物件情報サイトに掲載されている写真や物件情報を確認してみましょう。買い主の多くはインターネット上で物件を比較してから問い合わせをするため、Web上での見え方が内覧数に影響を与えている場合があります。

写真が暗かったり生活感のある物が写り込んでいたりすると、物件の印象が悪くなり候補から外される可能性があります。室内を片付け、カーテンを開け、照明をすべてつけた状態で撮り直してもらうだけでも印象が良くなります。

物件の魅力が文章でしっかり伝わっているかも確認しましょう。周辺施設や街の雰囲気、リフォーム履歴などの情報が不足していないかをチェックし、不足している場合は担当者に相談して修正してもらってください。

不動産会社とこまめに連絡をとる

内覧件数を増やすためには、不動産会社の担当者とこまめに連絡を取り合うことも大切です。

専属専任媒介契約や専任媒介契約を結んでいる場合、担当者には販売状況の定期報告が義務付けられています。報告を受け身で待つだけでなく、売り主側からも、「問い合わせ件数はどのくらいか」「掲載サイトの閲覧数はどう変化しているか」などを積極的に確認してみましょう。

担当者と二人三脚で販売活動の状況を正確に把握できれば、販売戦略の見直しや価格の調整などの改善策をスピーディーに実行できるようになります。連絡が一方通行になっている場合は、定期的なミーティングの場を設けるよう提案してみてもよいでしょう。

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マンション売却の内覧に関するQ&A

最後に、内覧についてよく寄せられる質問にQ&A形式でお答えします。

売り主が居住中の状態で内覧してもらう場合のメリットやデメリットを教えてください。

居住中に内覧してもらうメリットは、家具が配置された状態で部屋を見せられる点です。それにより、内覧者は実際の暮らしをイメージしやすくなります。住み心地や周辺環境などの情報を売り主から直接伝えられるのもメリットです。

一方、室内の荷物のせいで部屋が狭く見えてしまう点や、内覧者が気を使って収納の中まで確認しにくくなる点はデメリットです。さらに、内覧の予約が入るたびに清掃や片付けで手間がかかることもデメリットとして理解しておきましょう。

内覧時に見学者へお茶やお菓子を出すべきですか?

お茶やお菓子の用意は、基本的に必要ありません。買い主は1日に複数の物件を回っていることが多く、短時間で次の物件に向かうケースがほとんどです。お茶を出されると気を使って長居しなければならず、かえって内覧者の負担になることもあります。基本は手ぶらで内覧者を迎え、物件の魅力を伝えることに集中しましょう。

内覧の所要時間はどれくらいですか?

内覧の所要時間は、1件あたり10分から15分程度が目安です。ただし、内覧者の関心度が高い場合は、質問が増えて30分を超えることもあるでしょう。ゆっくり室内を見てもらえるよう、内覧の前後に予定を詰め込まず、時間に追われない状態で対応するのがおすすめです。

ペットを飼っている場合、内覧時はどうすればよいですか?

ペットを飼っている場合は、内覧前の清掃と換気を念入りに行いましょう。動物のにおいや抜け毛は内覧者にマイナスの印象を与える原因となります。また、内覧者が動物アレルギーを持っていたり、動物が苦手だったりする場合も考えられます。内覧中はケージに入れるか、家族に散歩へ連れ出してもらうなど、内覧者の目に触れない対策を立てましょう。

まとめ

内覧は買い主が購入を判断する際の最終チェックの場です。室内の第一印象を良くするためにも、水回りや玄関の清掃、整理整頓をしっかり行い、当日は換気や照明の点灯で部屋を明るく見せる工夫をしましょう。また、当日は不動産会社の担当者に案内を任せ、売り主は内覧者のペースを尊重する姿勢を心がけましょう。また、内覧から成約までスムーズに進めるためには、信頼できる不動産会社にサポートしてもらうと安心です。

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