吉良：当社は「三菱地所グループの住まいの住み心地やそこに住むことによって得られる暮らしの喜び を、仲介という立場を通じて次のお客様に繋げていく」という重要なミッションを担っています。
そしてその役割を果たすために、三菱地所レジデンスや三菱地所コミュニティをはじめとする、グループ各社と連携し、情報共有を図っています。
しかし、三菱地所グループが分譲もしくは管理しているマンション（以下、「三菱地所グループのマンション」という）にお住いの方からお話を伺うと、「同じ企業グループに仲介のお願いするメリット」が十分に伝わっていないと感じることが少なからずありました。そこで本制度を通じて、三菱地所グループのマンションに精通した社員に「マイスター」という称号を与え、お客様にその価値をもっとダイレクトに伝えられればと思い、本制度の創設を企画しました。

児玉：グループ連携や数多くの取引実績を通じて、物件の隅々まで熟知していることで、お客様にしっかりその情報をお伝えすることが出来ます。それは、購入にあたってその物件を深く知りたいと考えているお客様だけでなく、売却希望のオーナー様にとっても、大きなメリットになると考えています。

児玉：自らの想いの詰まった不動産を売却するというのは、ご所有者様にとって、とても大きな出来事であり、決断です。ですので、売却のお手伝いをさせていただく上で、我々が最も大切にしていることはオーナー様の想いを繋ぐ、すなわち「住まいも想いもリレー」することだと考えています。
そのために営業担当に求められるものとは、お客様の想いをしっかり受け止める誠実な対応、そして知識・経験に裏打ちされたプロフェッショナルさです。
誠実さに加え、建物の魅力やこの自らの物件のことを熟知している担当が、購入検討者にその物件の魅力を余すことなく伝えられることで、売却機会をなるべくしっかり捉えることに繋がると考えております。又、グループ連携を活かし取引に係る手続きをスムーズに進められるメリットもあるのではないかと思います。

吉良：分かりやすいメリットしては、ご所有者様への仲介手数料割引制度でしょうか。
因みに三菱地所グループのマンションご所有者には、手数料割引をはじめ、各種特典をご用意しております。また、これから三菱地所グループのマンションを購入される方は、160以上の様々な特典がご利用いただける「三菱地所のレジデンスクラブ」にご入会いただけます。これを機に、三菱地所グループの大切なお客様としてショッピング時の割引やイベント参加、無料セミナーへのご招待など様々なサービスをご利用頂くことできます。
また、三菱地所レジデンスからの新築物件購入時に「レジデンスケア」という長期住宅保証制度に加入された場合、弊社にお任せいただいた場合のみにご利用いただける、特別な「認定保証中古制度」もご用意しております。ご所有物件に付加価値を加えて、次に住まう方へ安心をつなぐ、分譲会社と仲介会社が協力するからこそ実現できた制度です。

児玉：「ザ・パークハウス マイスター」になるには、大きく3つの要件をクリアする必要があります。
一つは、仲介業務経験。二つ目は、三菱地所グループの分譲・管理物件の仲介取扱件数。最後に認定試験の合格です。
残念ながら、どれだけ優秀な社員であっても、業務経験の基準を満たない社員ではなることはできません。そして、取り扱い実績があっても、認定試験に合格しないことにはなることはできません。
弊社社員の三菱地所グループの分譲・管理マンションへの愛は非常に強いので、皆勉強熱心で、本来であれば全員に「ザ・パークハウス マイスター」を与えたいところなのですが、まずはその中でも、先ほど述べた基本となる３つの条件をすべて満たす社員に限定して、その称号を付与することといたしました。
正直社内からも基準について色々意見もありましたが、最終的に止む無く3つの要件を設定させていただきました。
たまたま認定試験の結果に恵まれず「この人がなれなかったんだ」という人もいらっしゃいます。悩ましいですね。

吉良：はい。「ザ・パークハウス マイスター」向けの様々な研修等を通じて、更にグループの知見を吸収する機会が得られます。
物件の設備や当時の販売状況といった学びだけでなく、ものづくりに懸ける思いを三菱地所レジデンスの方から聞くことで、新築時の開発や販売時の思いまで次の購入者の方に繋げることができます。
それに加え、営業担当自らが益々「ザ・パークハウス」ファンになり、日々の業務のモチベーションが高まるといった効果もあります。

奥田：私自身長らく新築の販売に携わってきましたが、「新築」は原則自分の販売するマンションが決まっているのに対し、「中古」はあらゆる市場の中古マンションを同時に扱っています。そこが大きな違いだと思います。
つまりとことん一つの物件に向き合う新築時と同じ濃度で、中古販売の際もお客様に伝えられ続けられたら、本当に素敵なことだと思います。

中村：三菱地所レジデンスでは、「ものづくり」と「販売」を一貫体制で行う、『製販一貫体制』が特徴の一つですが、中古売買でも三菱地所ハウスネットを通じて『グループとしての製販一貫』が継続されると嬉しいですね。

児玉：はい。ただこれらのメリットはマイスターだけが得られる訳ではありません。研修動画や様々な資料は、広く社内に展開され、当社の財産となっていきます。ある意味、この制度自体がグループ連携強化の重要なパイプ役を担っているとも言えると考えています。

中村：はい。「ザ・パークハウス」にまつわる様々な研修等を実施する為には、当然当社が主体になり企画を行う必要がありますが、それは正直なかなか大変です。
ですが、「ザ・パークハウス」をはじめとする、当社が分譲したマンションの拘りや思いを中古売買というシーンでも語り継いで頂くことは、当社にとってもうれしいことであり、ひいてはザ・パークハウスブランドの維持・向上につながるものと考えております。
ですので、単なる協力、というよりは「win-win」な制度と解釈しています（笑）
奥田：三菱地所グループでは、売買に留まらず、住まいのあらゆるシーンでお客様のサポートを行い、資産性・住み心地・暮らしの喜びを高めていく「住まいのバリューマネジメント」を掲げています。
これを具現化するには、三菱地所グループ各社が高い専門性を活かすことは勿論、グループ連携を通じて、各社だけでは実現できない価値をお客様にお届けすることが重要なのだと思います。
この制度についても、三菱地所ハウスネット、三菱地所レジデンスは勿論、その他多くのグループ会社の知見を活用しながら、どんどんパワーアップを図っていきたいと考えております。