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中古マンション購入における注意点とは?失敗しないためのポイントや代表的な失敗例を解説
新築マンションの価格高騰を受け、中古マンションの購入を検討している方もいらっしゃるでしょう。しかし、中古であってもマンションは大きな買い物であり、「欠陥住宅だったらどうしよう」「買ってから後悔したくない」などと不安を感じる方も多いと思います。
そこで今回は、中古マンション購入でよくある失敗例や場面ごとの注意点を解説します。内見時のチェックポイントや住み替えのコツもご紹介しているので、中古マンション購入で失敗したくない方はぜひ参考にしてください。
中古マンション購入における代表的な失敗例
中古マンション購入において、事前の資金計画や物件調査が不十分だったために、想定外の負担が生じてしまうケースは珍しくありません。後悔のない物件探しをするために、まずはよくある3つの失敗例を知っておきましょう。
- 資金計画の見通しの甘さ
- 管理状態の確認不足
- 見えない部分の欠陥
代表的な失敗例が、資金計画の見通しが甘く、物件価格だけを見て購入してしまうケースです。その結果、諸費用や毎月の管理費、修繕積立金で家計が圧迫され、想定外の負担に悩まされることになります。
管理状態を十分に確認しなかったために失敗するケースもあります。管理組合がうまく機能しておらず、入居後に修繕積立金の値上げや建物の劣化に直面して後悔するパターンです。
配管など見えない部分の欠陥にも注意が必要です。引き渡しを受けたあとに水漏れや設備の故障が起き、想定外の出費につながってしまうこともよく見られます。
これらは購入前の確認で未然に防ぐことにつながります。この記事で注意点を押さえ、不安を解消したうえで納得のいく物件選びを進めましょう 。
中古マンション購入の注意点
次に、中古マンションを購入する際の注意点を具体的にご紹介します。
資金計画・税金編
諸費用とランニングコストがかかる
| 費用名 | 費用の目安 |
|---|---|
| 仲介手数料 | 価格 ✕ 3%+6万円+消費税が上限※売買価格が400万円を超える場合 |
| 印紙税 | 1万円~6万円(売却価格1,000万円超~5億円/価格帯によって異なる。2027年3月末までの軽減措置による金額) |
| 登録免許税 |
※いずれも軽減措置あり |
| 不動產登記費用(司法士への報酬) | 10万円~15万円程度 |
| 住宅ローン融資事務手数料・保証料 | 【融資事務手数料のみの金融機関の場合】
【保証料を設定している金融機関の場合】
※金融機関、借入年数などによって異なる |
| 火災保険、地震保険料 | 10万円程度~ |
| 不動産取得税 | (固定資産税評価額一控除額) ✕ 4%(2027年3月までは3%などの軽減措置あり) |
| 固定資産税・都市計画税の清算金 |
※いずれも日割りで計算 |
| 管理費・修繕積立金の清算金 | 日割りで計算 |
| 引越し代などのその他の費用 | 20万円~40万円 |
購入にかかる費用の目安は物件価格の8%程度とされています。さらに、入居後は毎月の管理費と修繕積立金、駐車場代や毎年の固定資産税がかかります。物件価格だけで購入を判断せず、上記を含めた総額で予算を組みましょう。
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管理費・修繕積立金の値上がりリスクがある
国土交通省の「令和5年度マンション総合調査」によると、修繕積立金の積立方式は、年数とともに段階的に増やす段階増額積立方式が全体の47.1%を占めています。段階増額積立方式を採用しているマンションは最初の積立額を低めに設定しているため、将来の値上げを見込んで計画を立てることが大切です。
同調査では、実際の積立額が計画を下回るマンションが36.6%にものぼっています。不足分は値上げや一時金で補われる場合もあるため、購入前に長期修繕計画書で将来の値上げ予定の有無を確かめておきましょう。
修繕積立金が上がっても返済を続けられるよう、住宅ローンの返済額は余裕をもった金額に設定しておくと安心です。
出典:国土交通省「令和5年度マンション総合調査」
住宅ローン控除などの適用要件に注意する
住宅ローン控除とは、年末のローン残高に応じて所得税などが軽減される制度です。中古住宅では主に以下の条件があります。
- 自らが住む住宅である
- 専有部分の床面積が50平方メートル以上(合計所得金額1,000万円以下の場合は40平方メートル以上)
- 新耐震基準に適合している住宅
- 返済期間10年以上
- 引き渡しから6ヶ月以内に入居
新耐震基準を満たしたマンション(1981年6月以降に建築確認を受けた建物)でない場合は、耐震基準の適合を示す証明書が必要です。住宅ローン控除を受けたい方は、事前に自分の物件が条件に当てはまるかを不動産会社に確かめておきましょう。
※税制は年度により変わる場合があるため、最新の情報は国税庁のホームページなどで確認してください。
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現在の住まいの売却資金を正確に見積もる
不動産会社が成約事例や物件情報を参考にして価格を出す机上査定を活用すれば、大体の売却額がつかめます。そのうえで、担当者が実際に部屋を見て査定する訪問査定を受ければ、より現実に近い金額が把握できるでしょう。
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物件選び・立地編
立地と災害リスクを確認する
国土交通省の「ハザードマップポータルサイト」で、洪水や土砂災害、地震の揺れやすさをチェックしましょう。過去に浸水した記録があるかは自治体の窓口やホームページでも調べられます。
なお、三菱地所の住まいリレーのホームページには自治体情報のコーナーがあり、エリアごとの基本情報や子育て情報などが確認できます。また、一部地域のハザードマップも見られますので、ぜひご活用ください。
築年数と耐震基準を確認する
1981年(昭和56年)6月以降に建築確認を受けた建物は新耐震基準で建てられており、震度6強や震度7でも倒壊しにくい設計となっています。購入を検討しているマンションがそれ以前の旧耐震基準で建てられている場合は、耐震診断や補強工事の有無を確かめておきましょう。
旧耐震基準の物件は、住宅ローンの審査が厳しくなったり、住宅ローン控除が使えなかったりします。ただし、旧耐震基準であっても耐震基準適合証明書を取得できれば住宅ローン控除の対象となり、制度が利用できる可能性があります。
耐震基準適合証明書が取得できるかはマンションによって異なるため、あらかじめ不動産会社に確認しておくと安心です。
管理状態・内見編
長期修繕計画書の有無と修繕積立金の適正額を確認する
長期修繕計画書とは、いつ、どのような修繕を行うかを示した計画表です。ただし、資料があるからといって、修繕が計画的に進んでいるとは限りません。そのため、25年〜30年先まで修繕の見通しが立っているかに加えて、計画どおりに修繕が実施されているか、資金は足りているかまで確かめておきましょう。
国土交通省のガイドラインでは、専有面積1平方メートルあたりの修繕積立金の目安額が示されています。今の積立金額がこの目安を下回っている場合、将来的に値上げや一時金の負担を負う可能性があります。中古マンション購入で失敗しないためにも、不動産会社を通じて修繕積立金の状況を確認しておきましょう。
参考:国土交通省「マンションの修繕積立金に関するガイドライン」
マンションの現状を確認する
議事録には総会や理事会で話し合われた内容が記録されており、過去の住民トラブルや管理費・積立金の滞納、設備の不具合など、外からは見えない事情まで読み取ることができます。
1年分~2年分さかのぼって読めば、そのマンションの雰囲気がよくわかるでしょう。あわせて、次の大規模修繕の予定時期や検討中の値上げ案もチェックしてください。
議事録を確認したい場合は、不動産会社から管理会社に交渉してもらいましょう。
共用部分を確認する
エントランスや廊下にゴミやほこりがたまっていたり、掲示板に古いお知らせが貼りっぱなしになっていたりする場合、日常の管理が行き届いていない可能性があります。さらに、ゴミ置き場の散らかり具合や駐輪場の整理状況からは、居住者の利用状況や日常の管理体制が浸透しているかどうかの目安になります。
室内の劣化状況とリフォーム制限に注意する
リフォームを行う前提で購入するのであれば、管理規約で定められているリフォーム制限もチェックしましょう。例えば、多くのマンションでは床材に一定の遮音性能(遮音等級)が求められているため、フローリングに変えたいと思っても変えられない場合などがあります。
柱や壁の影響で間取りを大きく変えられないケースもあるでしょう。希望の工事ができるか、不動産会社や管理会社に事前に確かめておくと安心です。
契約・引き渡し編
登記簿記載事項やローン特約を確認する
売り主と所有者が一致しているか、抵当権が設定されているかなどを確認しておけば、トラブルを未然に防ぐことにつながります。
あわせて住宅ローン特約の有無も確認しましょう。住宅ローン特約とは、買い主の住宅ローン審査が通らなかった際に売買契約を白紙に戻せる取り決めです。支払った手付金も返還されます。売買契約書に住宅ローン特約が入っているか、期限はいつまでかをチェックしましょう。
契約不適合責任の期間と範囲を確認する
契約不適合責任では、売り主が個人か不動産会社かで扱いが変わる点に注意してください。売り主が個人の場合、契約不適合責任は引き渡しから3ヶ月間だけ、などと期間を短く区切ったり、責任を負わない特約を付けたりできます。
一方、不動産会社が売り主であれば、最低2年間は契約不適合責任を負わなければならないと法律で定められています。売買契約書を確認し、契約不適合責任の期間と範囲がどうなっているかチェックしましょう。
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既存住宅状況調査を活用する
既存住宅状況調査によって事前に物件の状態がわかれば、購入後に想定外の出費がかさむリスクを減らせる可能性が高まります。不動産会社に調査の手配を依頼してみましょう。
中古マンション購入注意点に関するQ&A
最後に、中古マンション選びでよく寄せられる質問にお答えします。
中古マンションは築何年が買い時ですか?
ただし、築年数だけで判断してはいけません。同じ築20年でも、それまでの管理状況しだいで建物の状態は大きく変わるため、築年数よりも管理の良し悪しを重視して選びましょう。
参考:東日本不動産流通機構「築年数から見た首都圏の不動産流通市場(2025年)」
中古マンションは自由にリノベーションできますか?
管理規約による制限も確認しましょう。水回りの位置を動かせなかったり、床材に一定の遮音性能が求められ好きなフローリングを選べなかったりするケースがあります。リノベーションを前提に購入する場合は、希望の工事ができるかを、構造と管理規約の両面から事前に確認しておきましょう。
住み替えの場合、今の家の売却と新しい家の購入はどちらを先にするべきですか?
資金にゆとりをもたせたいのであれば、売り先行が向いています。先に今の家を売って売却額を確定させることで、新居の予算が明確になり、資金計画が狂いにくいのがメリットです。ただし、新居が決まるまで仮住まいが必要になる場合があります。
もし仮住まいへの引越しを省きたいなら、買い先行がおすすめです。今の家に住みながらじっくり新居を探せます。ただし、一時的に二重ローンを抱える可能性があります。
どちらを選ぶにせよ、まずは今の家の価値を知ることが重要です。机上査定や訪問査定を利用し、おおよその売却額を把握しておきましょう。
三菱地所の住まいリレーでは、お客様の状況に合わせ、売り先行・買い先行のどちらが向いているかを含め、最適な住み替えプランをご提案します。査定はもちろん無料です。「まずは今の家がいくらで売れるか知りたい」「まだ売却するか迷っている」という段階でも、ぜひお気軽にご相談ください。
まとめ
中古マンション選びで後悔する原因には、資金計画の甘さや管理状態の確認不足、見えない部分の不具合などが挙げられます。ただし、諸費用やランニングコストを含めた総額で予算を組み、長期修繕計画書や議事録、災害リスクや耐震基準、売買契約の内容などを確認すれば、失敗のリスクを最小限に抑えることにつながります。
安心して中古マンションを選ぶためには、地域の事情に詳しい不動産会社選びも重要なポイントとなります。焦らずじっくりと情報収集や事前の確認を行い、後悔のないマンション購入を実現しましょう。
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