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お住み替えコラム
2022.07.19
住み替えを検討している方の中には、新築物件ではなく、ある程度の築年数のある中古物件を買って「リノベーションしたい」と考える方も少なくありません。新築で自分好みの住まいを手に入れるという選択もありますが、なかなか理想にマッチする物件と出会えないという方もいるのではないでしょうか。最近では、中古物件をリノベーョンして自分の理想の住まいを手に入れたいという方、「自分でリフォーム・リノベ―ションする」ということ自体に重きを置き、安価で手に入りやすい中古物件を選択する方たちが増えてきています。
中古物件は新築物件と比較すると安価な金額で買える可能性があり、リノベーションすれば新築同然にきれいになることから一定のメリットがあるといえますが、その反面デメリットや注意点も存在します。
この記事では住み替え先の家をリノベーションするときに把握しておきたい知識を解説します。
「リノベーション」とよく似た言葉に「リフォーム」があります。両者の意味の違いをまず明らかにしていきましょう。リフォームとリノベーションの定義は曖昧なまま使われているのが現状ですので、以下の「違い」は典型的なリフォームとリノベーションの違いの一例と考えてください。
リフォームとは、老朽化したり使いづらくなった部分を元のような状態に戻す工事を指し、いわば「マイナス」の部分を修復して「ゼロ」の状態に戻すという意味で使われることが多いです。居住者の好みはあまり反映せず、表面的な修繕がメインで、万人受けする内容に整えるケースが多くなっています。
リノベーションの場合、居住者の個性やライフスタイルを反映させたり、間取り変更や配管工事を含め全面的な工事を施すことが多数です。「マイナス」から「ゼロ」ではなく、「マイナス」から「プラス」へ転換するイメージだと分かりやすいのではないでしょうか。
以上のように、リノベーションとリフォームはニュアンスの違いはありますが目的が少し異なる程度で、区別も曖昧です。そのため、リノベーションを行う際にも金融機関の「リフォームローン」を利用することができます。ただし金利は住宅ローンと比べて高めの設定になります。
また住宅ローンを借り入れるときに同時にリノベーション費用を借りることができる制度もあります。「住宅ローン一体型」と呼ばれており、中古物件の購入費用にリノベーション費用を足して住宅ローンの設定ができるため、必要に応じて利用を検討することをおすすめします。
次に、住み替え先の中古住宅をリフォームやリノベーションすることのメリットとデメリットについて考えてみましょう。
住み替え先をリフォームやリノベーションすると、以下のようなメリットがあります。
リフォームやリノベーションをすることで、ライフスタイルに合わせて自由に自分らしさを表現することができます。古くなった内装や設備だけでなく、間取りなども自分好みに変更することができます。
リフォーム・リノベーションを前提として中古物件を探すなら、新築物件の検討と比較して、立地や環境、築年数や広さなど選択肢は増えるでしょう。より自分が求める様々な条件の中から、理想に近い物件を探すことができるのも、中古を購入してリフォーム・リノベーションをする大きなメリットです。
また、自分が住みたいと考えているエリアに新築マンションは駅から徒歩15分の物件しか出ていなくても、中古マンションなら徒歩10分以内に5、6物件売りに出ているケースなどもあります。リノベーションを前提に探すと、自分の希望条件に近い物件に出会える可能性が高まるでしょう。
ローンを利用してリフォームやリノベーションを実施すると、減税措置を適用できる可能性があります。
例えば、住宅ローンを利用すると、一定要件を満たすことで13年間、所得税の住宅ローン減税を適用でき、リフォームローンの場合は、ローン型減税の対象となります。
また以下のようなリフォーム・リノベーション工事には補助金を活用できるケースもあります。
経済的にも大きなメリットがあるといえるでしょう。
一方、リフォーム・リノベーションにはデメリットも存在します。それぞれ見ていきましょう。
リノベーション物件の場合、工事が完了しないと居住を開始できず、入居時期が先延ばしになってしまいます。こだわりのリフォーム・リノベーションを実施する場合は、工事は3か月以上かかるケースも少なくありません。
リフォーム・リノベーションを行う場合、当初には想定していなかった追加工事が必要になるケースもあります。追加料金が発生すると、せっかく中古物件を安く買っても、予想以上に総額が高くなってしまう可能性もゼロではありません。
自分好みにリノベーションをすると、一般受けしない物件となってしまい、将来売れにくくなってしまう可能性もあります。
同じこだわりや、価値観を持つ人にとっては大きな付加価値となりますが、一般的な間取り・仕様を好む方にとっては、検討が難しい場合もあります。
将来の売却時には、こだわりの部分を付加価値として、しっかりアピールできるように準備をしておくとよいでしょう。
自分でDIYできなければ、業者の選定が重要です。
工事内容の提案、工期の遵守、費用面などで信用できる業者を選択しましょう。
リフォーム・リノベーションはどのような物件でもできるわけではありません。マンションの管理規約で、規定に抵触する可能性もあります。事前にリフォーム・リノベーションが可能な物件かどうか、確認しましょう。
確認する際には、以下のような点に着目してみてください。
資金調達計画も綿密に立てましょう。特に中古物件購入とリフォーム・リノベーションのローンを同時に申し込む場合、金融機関の審査に通らないケースも少なくありません。事前調査が重要です。心配な場合には、実績のある不動産仲介会社に相談してみましょう。
どのような住み替えでもタイミングが大切です。
物件購入や現住居の売却、リフォーム・リノベーション期間中の仮住まい先の契約など、計画的に進めましょう。
中古物件を自分でリフォーム・リノベーションすると、入居するまでの時期も長くなり工事費用もかかります。これらのデメリットを解消するため、「売主がすでにリフォーム・リノベ-ションした物件を購入する方法」もあるのでご紹介します。
リフォーム・リノベーション済みの家を買うと以下のようなメリットがあります。
リフォーム・リノベーション済みの物件であれば、内装や設備の条件や好みが合えば比較的早く入居することができます。理想と現実とのギャップが少なく、プロがリフォームリノベーションした物件であるという点も安心できるでしょう。
リノベ-ションしたばかりの物件は、築年数が経過していても新築のようにきれいで設備が整っているものが多数あります。新築を購入するよりも安価で手に入る点も大きなメリットとなるでしょう。
一方、リフォーム・リノベーション済みの家を買うことにはデメリットも存在します。
リフォーム・リノベーション済みとはいえ、築年数の古いマンションは基礎や構造は古いままです。
耐震性や耐久性に課題がある場合もあり、マンション全体での外壁補修や配管の変更などの大規模修繕を控えている場合もあります。
見た目はきれいになっていても、建物の構造自体は築年数を重ねているということは理解しておく必要があります。
リフォーム・リノベーション済みの家を買う際のメリットとデメリットをご紹介しましたが、続いて注意すべきポイントを2点解説します。
ひとことで「リノベーション」といっても工事内容はさまざまです。中には表面的に最低限のリフォーム工事を行っただけで「リノベーション済み」として売りに出されている可能性もあります。
そのため、リフォーム・リノベーション物件を購入する際には、どの部分にどのような工事が行われたのかを確認しましょう。
リフォーム・リノベーション物件は、どこにどういった工事が施されたのか買主側から見えにくい問題もあります。
こういったリスクを克服するため、ホームインスペクションを利用して詳細な検査をしてみると安心できるでしょう。多少コストを掛けても保険と思って利用するのも一つの選択肢です。
リフォーム・リノベーションをする目的で中古物件を探す場合には、その目的をしっかりと不動産仲介会社へ伝えることが必要です。
その上で、理想の住まいを探してくれる会社をパートナーとして選びましょう。
三菱地所ハウスネットは、三菱地所グループの総合力を活かし、不動産のご購入・ご売却からリノベーション施工会社のご紹介まで、住まいに関するトータル的なサポートを提供しています。また、三菱地所グループが手掛けた分譲マンションはもちろん、戸建や土地などの中古不動産を数多くお取り扱いしておりますので、住み替えのご相談は三菱地所ハウスネットにお任せください。
掲載記事の内容は制作時点の情報に基づきます。
三菱地所の住まいリレーでは、他にも住み替えに関するお役立ちコンテンツを豊富に取り揃えております。是非、お気軽にご参照ください。
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