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近居とは?子世帯も親世帯も双方ハッピー!親子が程よい距離に住む「近居」を成功させる秘訣

コロナ禍で、地方に暮らす親となかなか会えないという方々が多くいらっしゃいます。
そんな中、子世帯と親世帯が徒歩や電車・車などで1時間以内の距離に住む—近居という住まい方が注目されています。 今回は、最近実施した「近居に関するアンケート」の結果レポート、長年近居を実践されているご家族へのインタビュー、三菱地所ハウスネットの売買営業担当者による実際にあった近居事例や気を付けるべきポイントなどをご紹介します。

1. 近居とは?

1-1.近居の定義

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いま、親子の新しい住まい方のかたちとして、親世帯と子世帯がちょうどよい距離感に住む近居が注目されています。
政府の定義によると、「近居とは、親と子の世帯の住まいが別々で、片道1時間以内の距離にある(移動手段は徒歩、自動車、公共交通など)」ことを指します。

いままでは、地方に住む親世帯と都市部に住む子世帯とで離れて暮らし、定年後に実家に戻るケースが多かったのですが、親世帯を呼び寄せて子世帯の近くに住んでもらう、または子世帯が親世帯の近くに住むことで、子育てのサポートや親の介護などもやりやすくなります。

1-2.同居・隣居・近居・遠居の違い

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※国土交通省「高齢期の住宅の住み替えにおける呼び寄せによる入居又は近居・同居に関する実態把握・課題の検討」より独自に作成

政府でも、少子化対策の一環として、三世代の同居・近居の実現に積極的に取り組んでいます。とはいえ、親世帯が元気で健康な間は、同居のハードルが高いのも実情。お互いの生活を尊重しつつ、必要な時に行き来ができる近居や隣居は、現代の家族の理想的な住まい方と言えるかもしれません。

2. アンケートに見る近居への意識

2-1.首都圏に住む子世帯・親世帯で近居・同居している人

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2021年8〜9月に実施した「近居に関するアンケート」によると、子世帯で親と近居している人は18.5%。親世帯で子どもと近居している人は14.2%、さらに将来的に近居したいと考えている人も含めると、約20%となります。子世帯・親世帯共に2割の方々が、近居を実践されており、いま注目度上昇中の新しい住まい方と言えます。

2-2.近居のきっかけ1位は住宅購入

【子世帯が親と近居したきっかけ】

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【親世帯が子どもと近居したきっかけ】

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子世帯も親世帯も、近居のきっかけは「住宅購入」という方が一番多く、次に「子どもの結婚」でした。その他のきっかけでは、転勤、離婚、介護などの理由も挙げられており、家族構成や生活スタイルの変化が、近居のきっかけになっているのがよくわかります。

2-3.子世帯・親世帯が考える近居のメリット

【子世帯が考えるメリット】

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【親世帯が考えるメリット】

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子世帯が考える近居のメリットは、「親の安否がすぐに確認できる」「親の介護や身の回りの世話をできる」「親孝行がしやすくなる」。
親世帯が考えるメリットは、「子どもや孫と交流しやすくなる」「子どもに自身や配偶者の安否をすぐに確認してもらえる」「子どもの育児・教育を手伝ってあげられる」でした。

子世帯にとっても親世帯にとっても共通したメリットは、「親の安否確認」です。さらに、子育てサポートや親孝行など、お互いに相手に対してできることがあれば言うことなしですね。

●子世代の声
近居は理想的な形。自立できる親ならば、同居よりも近居の方が、自分の時間が持てる。
生活時間が違う上、掃除などの考え方が違うので大変!でも楽しいです。
妻の両親が亡くなるまで近居していたが、自分たちも子どもの面倒を見てもらえて助かった。想像だが、たぶん義理の両親も「良かった」と感じていたと思う。

●親世代の声
近居であれば、いろいろと子どもを助けてやれるし、安心である。
娘夫婦が共働きのため孫をわが家で預かるため近居した。
お互いに自分たちの生活を大事にして、困った時には助け合えるような関係にしたいと思った。

2-4.子世帯・親世帯が考える近居のデメリット

【子世帯が考えるデメリット】

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【親世帯が考えるデメリット】

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子世帯の考えるデメリットは「親の介護や身のまわりの世話などで負担が増えそう」「頼りにされすぎて負担が増えそう」、親世帯は「頼りにされすぎて負担が増えそう」「孫の世話や面倒を見ることが増えそう」と、お互いの負担について心配している部分が多い傾向にあります。

ただしこの点については、互いに配慮している方々が多く、実際にデメリットが起こらないように注意して暮らしているのがわかります。親子といえども、大人の対応と程よい距離感が、近居成功の秘訣かもしれません。実際に近居を実践されている方々からはこんなアドバイスがありました。

●子世代の声
近いからといって、むやみに出入りしないこと。訪問時は用事がある時のみ、とすること。
距離感を保つこと。
あまり口出しにしないようにしている。
緊急時のために鍵は預けているが、普段はインターホンを使ってもらうようにしている。
自主性、プライバシーを配慮しながら、高齢化に伴う見守りを意識している。

●親世代の声
お互いのプライバシーを尊重し、必要な時に助けに行くスタイル。
親子であっても、お互いの価値観の違いを認めること。生活に干渉しないこと。
おせっかいにならないように気を付けている。
孫にいつも会えることは嬉しいが、子どもは考え方や生活リズムも独立しているので、相互に協調・共存は気疲れする。この歳で子どもに合わせるのではなく、お互いに自由に生活したい。

3. 徒歩15分、お孫様が行き来する近居ご家族インタビュー

3-1.近すぎず遠すぎず、ベタベタしない関係

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杉本さおり様(50歳)は、夫と息子(17歳)の3人家族。20年前、結婚をきっかけに、神奈川県の実家から徒歩15分のマンションに住むことに決めました。

さおり様
夫の実家は地方なので、私の実家近くに住むことは異存なく決まりました。最初は沿線で探していたのですが、実家近くに良い住まいを見つけたので。住んでから気付いたのですが、徒歩15分の距離というのは、近すぎず遠すぎず、ちょうどいい距離でした。

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お母様の鈴木佳代様(76歳)。夫(80歳)と次女(46歳)との3人暮らしです。

佳代様
まわりのお友達から、親がお子さんにしつこく関わってトラブルを起こす話をよく聞いていたので、それが反面教師になりまして(笑)、娘家族とちょうどよい距離感を保って常々付き合うようにしようと思っていました。

3-2.近居はワンオペ育児にもメリット

さおり様
夫はふだん単身赴任で不在で、私も会社員として働いていますので、いわゆるワンオペ育児です。保育園のお迎えを頼んだり、学校が台風で突然休校した時に実家で預かってもらったり、何かと育児面で助けられてきました。

佳代様
孫が小さい頃は、じいじ(夫)にべったりで、二人でベタベタしている写真がたくさんあります。さすがに最近は高校生になったので、部活やバイトに忙しいですが、小さい頃は毎週末に「今日は泊まるの?泊まらないの?」って言うほどで、2つ家があって好きな方へ行き来している感じでしたね。

3-3.孫の成長を見守る

さおり様
小学生の息子が反抗期だった頃は、親子喧嘩になると、すぐ実家へ逃げていましたね。喧嘩していなくなったら、いつも母に「これから息子が行くと思います」って電話していました。安心できる逃げ場が近くにあったのは、彼にとっても良かったと思います。

佳代様
孫の成長をずっと見守っていられるのは、近くに住んでくれているからこその喜びですね。自分の子育ての時とは違って、孫育ては冷静に成長を見守ることができますから。孫と一緒によく京都旅行へも行きましたし、ふだんから「グランマ、靴買いにいこう」とスポンサーとしても活用されていますよ。

3-4.たまには育児のガス抜きも

さおり様
私もたまに「飲み会へ行くから息子をお願い」って実家に甘えることもありました。

佳代様
たまには気を抜いて、育児のガス抜きしてもらう方がいいですからね。「傷は浅いうちに」って言いますでしょう?(笑)

3-5.近居を成功させるコツ

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お話を伺っていると、とても自然に楽しく交流ができている、理想的な近居だと感じました。お二人が、お互いの関係を保つために注意していることや、近居を成功させるコツについて伺いました。

佳代様
必要以上に相手の家庭に入り込まない。娘でも孫でも、相手を独立した個人として認めること。昔、子育ての時に「子どもを一人の人間として育てなさい」というアドバイスをいただいてから心がけていることです。近居にも言えることですね。

さおり様
「お世話してあげよう」という気持ちで接するといけないと思います。両親がいま健康ということもありますが、何でもできるうちは放っておくのが一番。でも、何かあったらいつでも行ける距離にいるということが、気持ち的に大事なんでしょうね。

佳代様
ご近所の方で、娘さんがこちらに住んでいて、地方の実家から一人暮らしになった母親を近くへ呼び寄せたという話を聞きます。娘さんがいるとはいえ、年をとってから、実家を畳んで引っ越して、新しい土地に住むのは大変なことです。近居を考えるなら早いうちがいいんでしょうね。

4. 不動産のプロに聞く、近居への住み替えポイント

4-1.近居を考えるきっかけ

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吉田章丈 三菱地所ハウスネット株式会社 首都圏流通営業二部 Cube i 有楽町 セールスリーダー

最近近居のご相談は増えていますか?どんなきっかけで近居を考えるのでしょう?

吉田
以前から近居のご相談はありましたが、ここ最近増えてきていますね。
近居を考えるきっかけとしては、さまざまな理由がありますが、最近は親世帯もしくは子世帯における「家族構成の変化」によるものが増えているように感じています。
たとえば、

  • 親世帯:ご両親がお一人になってしまった、どちらかが介護が必要になってしまった
  • 子世帯:ご結婚後、お子様が生まれた

などです。

4-2.近居を言い出すのはどちらから?

近居は、親世帯、子世帯のどちらから言い出すのがうまくいくのでしょうか?

吉田
何がきっかけで近居を考え始めるようになったのかが、ポイントになると思います。たとえば、親御様がお一人になってしまった時、口には出さなくても、心の中では将来に不安を抱えられていらっしゃると思います。
そんな親御様に寄り添うような形でお子様から切り出してあげることで、お話も進めやすくなるように思います。

4-3.近居の住み替え事例

これまでにご担当された近居で、成功された事例を教えていただけますか?

【近居への住み替え事例】

住環境実家(一戸建て)にお母様が一人暮らし、息子様夫婦が賃貸マンション住まい
きっかけ息子様夫婦にお子様が生まれるタイミングで、息子様の方から近居を切り出す
課題実家近くで息子様夫婦の住まい探しを開始するが、実家は地価の高いエリアで、予算に合う住まいが見つからない
解決策息子様夫婦の住みたいエリアを探してマンション購入後、その近くの別のマンションへお母様が住み替え
現在通りを挟んだ別々のマンションに、息子様夫婦、お母様がそれぞれお住まい

吉田
こちらの事例では、息子様の方から実家への近居を申し出されました。しかしご実家が地価の高いエリアで、なかなか息子様の予算に合う最適な住まいが見つかりませんでした。そこでお母様の方から息子様に「まず、あなたたちで住みたいところを探して、その近くに私が住み替えるわ」とおっしゃってくださいました。お元気な70代ということもありますが、息子様家族の近くに住む安心感の方が、エリアにこだわるよりメリットが大きいと判断されたのだと思います。私共がお手伝いして、いまは息子様夫婦と通りを隔ててお向かいのマンションにお住まいです。

4-4.近居の住み替えで確認するポイント

近居とはいえ、親世帯が住み慣れたエリアから住み替えするのは不安だと思います。その点はどのようにケアされましたか?

【住み替えで確認するポイント】

親世帯□日常の生活サイクル
□持病の確認、病院へのアクセス
□趣味その他
子世帯□日常の生活サイクル
□職場、学校、習い事、病院へのアクセス
□趣味その他

吉田
お住み替えにあたって、住み慣れた環境を変えることに不安を感じられていましたので、まずお母様の今の日常についてお話をお伺いすることにしました。今の日常をベースに、新しいエリアではどんな日常が送れるようになるのかを具体的にイメージできるようなお話をさせていただきました。
先にご紹介したケースでは、病院に不安を持たれておりましたので、新しいエリアにある病院の評判を調べたり、実際にお住まいの方に評判を伺ったりして情報収集に努めました。

まさに住み替えアドバイザーですね。お手伝いしていて嬉しかったことは何でしょう?

吉田
「住み替えて良かった」とおっしゃっていただけた時が、一番嬉しいですね。以前、住み替えて周辺環境が変わることにとても不安をお持ちになられていたお客様がいらっしゃいました。その時も住み替え先の環境を中心にお調べして、その不安を解消して住み替えをしていただきました。評判の良い八百屋さんも紹介していたのですが、お住み替え後しばらくしてばったりお会いした時に、「あの時に教えてもらった八百屋さん良かったわよ!今や常連よ!」とおっしゃっていて、お住み替え先での生活を楽しまれているのが伝わってきて、とても嬉しかったです。

4-5.親世代と子世代の価値観の違いに注意する

近居への住み替えで、注意する点は何でしょう?

吉田
トラブルが起こりがちなのは、不動産価格や価値観のズレです。どちらかの世帯が購入資金をご援助されるケースですと、親世代と子世代で価値観が大きく違いますので、意見が合わないことも。たとえば、お子様が希望するマンションの価格が高すぎると考える親御様も少なくありません。親御様の時代とは市況が大きく変化していること、価格だけでは判断できないマンションの良さについて、私たちがご説明することもあります。やはり最終的には大きな買い物になりますので、どちらにも納得いただくことが大切です。また、勝手に進めるのではなく、お互いの希望を尊重することも大事ですね。

【こんなケースはトラブルになりがち】

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マンションに一人暮らしのお母様が先走りすぎて、
息子様夫婦のために同じマンション内の空室を購入しようとしていたケース。

吉田
近居を進める上で、お互いの意思疎通が重要です。上記の様にお母様が先走ってお話を進められたとしても、私たちが間に入ることで、親子間の意思疎通がしっかりと図れるようなお手伝いをさせていただきますので、お気軽にご相談ください。

4-6.将来まで見据えた近居計画を!

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佐々木芳典 三菱地所ハウスネット株式会社 首都圏流通営業二部 Cube i 有楽町 所長/エグゼクティブコンサルタント

佐々木
近居で親子の生活の質が向上する住み替えが実現するように、私共としても、10年後、20年後の将来を見据えた計画をお考えいただけるようにお手伝いしています。親御様がお元気なうちはなかなか積極的に話せない話題ですが、老後を見据えて、介護が必要になった時には同居したいのか、介護老人施設に入りたいのかなど、長い目線でお考えいただくことが大切です。

4-7.近居が実現しにくい理由

【子世帯が考える近居が実現しない理由】

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【親世帯が考える近居が実現しない理由】

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アンケートでは近居が実現しにくいと考える理由は、子世帯も親世帯もほとんど同じ結果でした。子世帯の仕事や学校の都合で、近居のためにすぐ住み替えができないケースも多く、また新たな住まいの購入や引っ越しも、近居を難しくする理由のひとつです。
かといって親が率先して家探しをするのも、トラブルの元です。

佐々木
近居は、働き盛りのお子様世帯のご都合に左右される部分は大きいと思います。忙しいお子様に代わって、近居を実現するために当社を活用いただければ幸いです。
「親御様またはお子様の近くの住まいを探している」「職場や学校に近いエリア限定で探したい」などのリクエストをいただければ、当社が皆様に代わってお探しいたします。近居したいのに、なかなか踏み出せないとお悩みの方は、お気軽に声をおかけいただければと思います。

4-8.トータルな近居計画を三菱地所の住まいリレーで総合サポート

子世帯でも親世帯でも、どちらがどちらの近くに行くとしても、住まい探し以外に、予算や相続などの金銭面での課題もありますよね?

佐々木
これまでに近居のご相談を数多く承ってまいりましたので、その知見を基にご提案させていただきます。三菱地所の住まいリレーでは、各店舗で無料の個別相談を承っておりますので、気になることは、いつでもご相談いただければと思います。また住み替えだけでなく、たとえば将来の相続や家族信託についても、三菱地所グループの信頼できる専門家と共に、おひとりおひとり異なるご要望に、トータルでお応えいたします。

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