不動産用語集
不動産、住宅、法規制等、不動産取引に関連する用語を多数収録しています。
お住み替えコラム
2022.10.07
コロナ禍を経て、住まいへの意識や住み替え願望はどのように変化したのでしょうか? 全国2,239名の方に「住まいの意識調査アンケート」を実施しました。見えてきたのは、現在の住まいへの満足度と、暮らしを下支えする住環境重視の住まい選びでした。
皆様に住み替えへの意欲について伺いました。「コロナ禍以前も現在も変わらず住み替えは検討していない」と回答された方が全体の79.3%。約8割の方が、現在の住まいに満足されていました。
住み替えを考えていない方にその理由をお伺いすると、「特に現状への大きな不満はないため」という回答が85.1%。現在のお住まいへの不満はない=満足度が高いことがわかります。
自由回答でも「現在の住まいに大いに満足している」
「今の住居に満足しており住み替えの必要がない」
「現在の住居が気に入っている」
という回答が多く見られました。
一部では「今の住まいを“終の棲家”と思って購入したので」という声があり、シニア期に向かっての住み替えに成功されている様子も伺えます。
また回答者の皆様のお住まいは「3K/DK/LDK」が58.2%が半数以上を占めており、間取りに余裕があって満足されているということも要因のひとつかもしれません。
現在の住まいに満足されている方がほとんどでしたが、コロナ禍を通して住み替えるとしたらどんな住まいがいいのかについて、全員の方に伺いました。
住み替えへ望むものトップ6は
安全・安心や居心地など、住環境をハード面とソフト面でしっかり下支えする部分に関心が高く、暮らしの基盤を下支えする条件を重視している方が多いことがわかります。
6位の「インターネット環境のよい住まい」は、withコロナ時代ならではの必須条件と言えそうです。インターネットは、ガス・電気・水道・電話といった生活に欠かせないインフラとなりつつあります。
リモートワークの浸透により郊外や地方への住み替えを考える方が増えたのではないかと予想していましたが、職場やお子様の学校、実家などとの兼ね合いで住環境を変えられない方も多いのか、「特に考え方に変わりはない」と回答される方が一番多いという結果になりました。
一方でコロナ禍により住環境に対する考え方が変わった方は、以下の場所を挙げられていました。
利便性の高いエリアへの人気は変わらず多い一方で、withコロナ時代の特徴と言える自然環境への希望が高まっていることがよくわかります。
コロナ禍において、自宅で過ごす中で特に重要だと感じたのは「リビング」が60.2%、「自分の部屋」41.7%という回答でした。
ただしコロナ禍だからという理由だけでなく、「コロナ禍以前から住環境の大切さを感じているので、家の中はすべて大事だと思っている」というように、今迄と変わらず住まいが大事だという回答が多く見られました。
また、「テレワークのために仕事部屋を作った」「リモートワーク対応として一部屋を書斎にした」「寝室をホームオフィスに模様替えした」という回答もあり、「自分の部屋=リモートワーク対応部屋」になっている方もいらっしゃるようです。
コロナ禍での変化では、「玄関。従来ならリビングまで上がってもらった方も、玄関先での対応になるから」という回答もありました。withコロナ時代の住まいでは、十分な接客スペースのある玄関へのニーズが上がっているのかもしれません。
現在のお住まいへの満足度がこれほど高いことに驚かされました。逆に言えば、満足度が高い住まいの購入や住み替えに成功された方が多いのだということです。さらに住まいへの満足度の高い方々が、もしも住み替えするならば暮らしを下支えする住環境を重視するという基準がよくわかりました。withコロナ時代だからこそ、これまで自分の住まいを大切に考えてきた方々の意識がさらに深まったと言えそうです。これからの住まい選びの参考になさってください 。
<アンケート調査概要>
調査名 :コロナ禍における住まいへの意識調査に関するアンケート
調査方法:インターネットリサーチ
対象地域:全国
対象年齢:20代~50代、60代以上
調査数 :2,239名
調査期間:2022年6月10日~ 2022年6月22日
掲載記事の内容は制作時点の情報に基づきます。
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