不動産用語集
不動産、住宅、法規制等、不動産取引に関連する用語を多数収録しています。
お住み替えコラム
2022.11.28
賃貸オーナー様が所有する物件を売却するのは、タイミングの見きわめ時が大切です。今回は、賃貸管理から売却までをお手伝いさせていただいたお客様の事例をご紹介します。
募集開始からあっという間に売却へ至ったのは、売主であるオーナー様の物件への思いが買主様に届いた結果でした。
私が所有するマンションの部屋(3LDK・約71㎡)は、ずっと賃貸活用物件として三菱地所ハウスネットさんに管理をお願いしていました。ところが3月に更新したばかりの賃貸人の方が、仕事のご都合で突然4月に引っ越しされることになりました。
マンションの中古市場は活況を呈していると聞きます。このマンションは人気エリアの人気物件ですし、この機会に売却しようと決断し、賃貸管理を依頼していた三菱地所ハウスネットさんに相談いたしました。
最初に提示された査定は、私の満足のいく金額ではありませんでした。そこで、もっと高く売却してほしいと差し戻し、再検討をお願いしました。
このマンションは、阪神・淡路大震災で被災し、新たに建て替えて完成したものです。建て替えにあたっては、管理組合の皆様の並々ならぬ努力もよく存じ上げていますし、竣工した時には、我が家が完成したかのように嬉しかったことをよく覚えています。
新しい部屋を選ぶにあたっては、玄関から六甲山系が広く見渡せるパノラマビューが気に入って上階を購入しました。マンションの中でもこの階のこの部屋だけは、柱が景色の邪魔をすることがなくて、美しい景色を一望できます。賃借人の方々も、このパノラマビューが気に入って借りてくださっており、私はそこに価値があると考えていました。
当初は賃借人のお客様が住んでいらっしゃって内見できない状態だったこともあり、まずは一般的な相場を基本に算出する「机上査定」という手法で査定金額をご提示いたしました。その後、「訪問査定」させていただき、よく手入れされた室内や六甲山を一望できるパノラマビューの素晴らしさを拝見して、山本様が長年物件を大切にされてきたことがよくわかりました。さらに近隣の中古市場などのデータを調査・整理し、再度査定書をご提出して、山本様にご納得いただくことができました。
賃貸物件のオーナーとして、常に賃借人さんファーストでハード面のメンテナンスは怠らず、更新間近になると、物件周辺の人の流れや新しい建物をチェックして歩き、実地マーケティングを怠らずやってきました。JRも阪神本線も利用できるアクセスのいい人気エリアですし、マンションとしても人気の物件です。建て替えの経緯もありましたし、私にとってはまさに手塩にかけた、ハートで感じる物件でした。
数十年前に賃貸オーナーとなった時、かつてこちらの営業所に在籍されていた担当者から、賃貸物件のノウハウや知識、管理について教えていただいてとても勉強になりました。それで今回も売却をお願いした次第です。
売却にあたっては、当社のサービスサイトはもちろんのこと、最近では物件を探す際にほとんどの方が利用する不動産総合情報サイトへの掲載を充実させ、広範囲でアプロ―チしていくことが重要です。山本様も長年のオーナーとしての経験からインターネット広告の価値を充分ご存じでしたので、さまざまなインターネット媒体を使用した積極的な販売活動で、物件の魅力を最大限にアピールしていく営業戦略をご提案いたしました。
他の賃貸物件もありますので、私はiPhoneでよく不動産情報サイトをチェックしています。インターネット広告は、閲覧した人の情報や閲覧数がすぐわかるし、なぜ問い合わせが来ないのかという理由までわかる、非常にいいツールですね。
物件情報の掲載後、1週間でどんな世代の方がどれくらい閲覧してくださっているか、問い合わせはどの位きたのか、詳細なレポートを売主様へご報告させていただきます。その結果を見て、密にご報告を重ねながら、売主様と一緒に、新たな施策や方向性も検討することができました。
山本様が気に入って購入されたというパノラマビューの魅力を伝える眺望写真の掲載は効果的でした。閲覧した検討者の方々の心に刻み込まれる効果があったと思います。人気物件だったということもあり、インターネット広告を実施した翌営業日には、ご購入申し込みをいただきました。その後も、買主様と売主様が大変協力的でスムーズに売却手続きが進み、ご契約から2ヵ月でお引渡しすることが出来ました。
買主様がとても良い方でした。このエリアを気に入っていて、以前からうちのマンションで販売物件が出ないかと探していらっしゃったそうです。インターネット広告のおかげで、ピンポイントでお探しの方にうまく情報が届きました。内見後もとても気に入ってくださったようです。
売買契約でお目にかかった時には、「大事に使わせていただきます」と仰ってくださって、最後に握手をいたしました。私も「良い方にお渡しすることができた」と感慨深い想いでした。その後、私からお礼のお菓子をお送りしたら、お礼にまた銘茶をお返ししてくださったりして、売買がきっかけとしても、ひとつのお付き合いを大切にしてくださる方って嬉しいですよね。何から何まで良い巡り合わせでした。
売買契約の場で売主様と買主様が握手なさる姿を、私も初めて拝見しました。お二人がこの物件を大切に思っていらっしゃっているご様子が、私にも伝わりました。私共の仕事は単に物件の売買だけではなく、人の想いもしっかりと次の方につなげていく仕事なのだと、襟を正す思いでした。本当に良い経験ができました。若輩者ですが、私を担当者として信頼してくださった山本様には感謝しかございません。
担当の淡井さんも、今回が初めてのお付き合いですからね。こちらも良いご縁でした。淡井さんから売却の担当者としてご挨拶のお電話をいただいた時は「若い方なんだな」という印象でしたが、お目にかかったらなんとも立派な好青年で「所長と一緒に頑張ってやらせていただきます!」とご挨拶をいただきました。
賃貸オーナーとしてのアドバイスになりますが、やはり駆け引きを行わないというのが一番でしょうか。「この物件には、こういう価値があって、この金額に設定しています」とはっきりと理由をお伝えして、買主様もご納得いただければ購入につながると思います。私も賃貸オーナーとして物件の長所・短所をよくわかっていますし、それらが金額として明確に反映されるということも承知しています。不動産は貴重な財産ですから、自分が主張することも大切です。
私は、最初の査定書の金額では納得することができず差し戻しました。しかし淡井さんと話し合って、最終的には私が納得する金額で販売活動をスタートできました。担当者とすり合わせて、納得がいく話し合いを行うことが重要だと思います。データを見て機械査定するのも大切ですが、お医者さんの精密検査と同じで数値結果が上がってきても、実際お医者さんが患者さんを見て正しい診断を下すでしょう?やはり担当者と話し合ったことで、自分が納得できる査定金額となりました。所長さんを始め、淡井さんのような良い担当者と出会えて、これも巡り合わせのご縁だなと思います。
今回は売却のみならず、賃貸契約の解約手続きに至るまで私にお任せいただいて大変勉強になりました。本当にありがとうございました。
三菱地所ハウスネットでは、豊富なデータとノウハウをベースに、エリア情報に精通した営業所の担当者がお客様一人ひとりのご要望をじっくりと伺いながら、最適なご売却プランをご提案いたします。どうぞお気軽にご相談ください。
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