自宅マンションを売却して老後資産に

——お住まいの分譲マンションを売却しようと考えたきっかけをお聞かせください。

Ｗ様

会社を定年退職してから数年経ちました。去年でパートの仕事も辞めて、晴れて自由の身。年金事務所へこれから受給できる年金の確認に行きましたが、年金だけではとても立ち行きません。もっと早くに人生設計を組み立てておくべきだったのでしょうが、仕方がありません。これからの人生設計を考えた時に、いま住んでいる物件を売却か賃貸に出して、それを老後資金とすれば貯蓄もできるし、安心して暮らせると考えました。

——都内にある三菱地所グループ分譲マンションに、15年以上お住まいだったそうですね？

Ｗ様

会社に勤めている頃、日経新聞の広告を見たのが購入のきっかけでした。「へえ、こんな場所にマンションができるんだね」って会社のみんなと話していて、気軽に物件を見に行きました。住宅金融公庫（現・住宅金融支援機構）の積立もしていましたし、女性1人でも住宅ローンが組めるというのがわかって、とんとん拍子で購入に至りました。1人住まいにはぴったりの1LDKの部屋で、とても気に入って暮らしていました。
購入当時のマンション周辺にはまだスーパーもありませんでしたが、その後どんどん開発が進み、今では人気のエリアとなりました。

——三菱地所ハウスネットへご相談いただいたきっかけは？

Ｗ様

マンションが同じ三菱地所グループということもあり、よくマンション内の売出物件や成約情報の折込チラシが入っていたので、三菱地所ハウスネットのことは知っていました。まずは所有不動産の査定金額を把握しておきたかったので、電話で問い合わせをしました。他の不動産仲介会社にも査定金額の問い合わせはしましたが、具体的に今後の流れについてご提案をいただけたのは、三菱地所ハウスネットの中村さんだけでした。その後、マンションの共用部分で何度かお会いし、売却を行う上での不安を解消することができたので、売却活動をお願いすることにしました。

——当初は、売却と賃貸活用のどちらにするか検討されていたそうですね？

Ｗ様

家賃収入ができるので賃貸に出してもいいのかなと考えていました。ただ賃貸に出すと、設備の修繕などのメンテナンス費や管理委託費用などがかかります。老後にそこまでは賄えません。また1人暮らしでも15年以上暮らしていますと、荷物がたくさん増えています。売却を検討するにも、部屋が片付いてからでないと購入希望者の内覧にも対応できないと思いました。

三菱地所ハウスネット　中村

Ｗ様のご希望を伺って、ご相談時点での売却の課題を一緒に検討いたしました。

——Ｗ様のご相談とご希望を受けて、「不動産買取業者への売却」という方法をご提案されましたが、これはどういう形でしょう？

三菱地所ハウスネット　中村

当初は賃貸活用でも検討されておりましたが、築15年以上経過しておりますので、万一に備えて、設備関係の交換をしなければなりません。初期費用がかかってしまうことはW様も懸念されており、賃貸活用はお見送りとなりました。
また、売却を検討していく上でも、お部屋の片づけが済むまでは内覧の対応ができないということでした。不特定多数の方をご案内することや、いくつか設備に不具合があることも心配されておりましたので、「不動産買取業者への売却」をご提案しました。不動産買取業者への売却であれば、早期に現金化できますし、設備の不具合を免責にしたり、不特定多数の内覧を軽減することができます。また、お住み替え先が決まるまでの期間を考慮して、お引き渡しまでの期間を長く設定することも可能です。
Ｗ様は非常に決断が早いお方で、2022年12月に初めてご相談をいただいてから、2023年2月には売買契約を締結いたしました。ただその時点では、お住み替え先のご新居が決まっていませんでしたので、2023年12月末日までに物件を引き渡すという条件を設定いたしました。

——売却にあたってのご不安はありませんでしたか？

Ｗ様

税金と住み替え先ですね。売却による税金については、税務署や、三菱地所ハウスネットに紹介していただいた税理士に伺って、税金や健康保険料の試算情報を教えていただきました。税金に関する知識はほとんどないので、勉強になりましたし、不安を解消することができたのでよかったです。
住み替え先は、首都圏にある賃貸物件を自分で探しました。地方に家を買うことも考えましたが、車が必要不可欠なので見送りました。しばらくは首都圏のマンションに住んで、足腰が弱ってきたら一戸建てに引っ越すのもいいかなと思います。

——お住み替え先はどのように見つけられましたか？

Ｗ様

都内の賃貸マンションに住み替えをしたかったのですが、条件に合いそうな物件は家賃が高く、なかなか条件に適した物件が見つかりません。首都圏近郊にエリアを広げて、ようやく新居を見つけることができました。
売却物件の引き渡しは12月末日までという猶予はありましたが、できれば早めに引っ越しておきたい。それからは必死で荷物を断捨離して、引っ越し荷物をコンパクトにするようにがんばりました。
それでも自分では処理できない家具や大きい不要品が出てきます。今回、大型家具は置いたままでも良いという条件のもと、不動産買取業者へ売却をしました。中村さんに複数の不動産買取業者をあたっていただき、一番条件の良い業者と取引をすることができたので、大変満足しています。結果的に不動産買取業者も三菱地所グループの会社だったこともあり、安心して取引を終えることができました。
振り返ってみると、60代を越してからの断捨離や住み替えは、体調を崩す程の体力仕事でした。もう少し早めに着手するべきだったなというのが反省点です。

——売却までの期間も、その後のお住み替えの期間もスピーディーでしたね。

Ｗ様

売買契約をしてから、できれば12月ギリギリではなく、早めに引っ越しをして引き渡したいと思いました。でも断捨離をしつつの新居探しはなかなか大変で、後半は中村さんに背中を押されながら、夢中で進んでいる状況でした。おかげさまで5月には新居へ引っ越しできましたので、6月には物件を引き渡すことができました。すべてを終えて、いつか「あの時、マンションを売却しておいてよかった」と思う日がくるのでしょうね。

三菱地所ハウスネット　中村

ご売却活動をお任せいただいてからは、Ｗ様のご決断がとてもスピーディーで助けられました。お住み替えについては、W様が特定の会社の賃貸物件から選ぶことを希望されていたので、私どもにお手伝いできる部分が少なく、見つけてこられた物件に時々アドバイスをさせていただいたり、不要品の回収業者をご紹介したり、お住み替えの周辺をサポートする形で伴走いたしました。

——これからシニア期の人生設計を考えて、お住み替えされる方へのアドバイスをいただけますか？

Ｗ様

人生設計は早めに、行動も早めに、ということでしょうか。もっと早めに行動しておけばよかったというのが、私の後悔です。
断捨離や住み替えには、体力が必要です。私は短期間でがんばりすぎたので、あちこち体が痛くなってしまって少し疲れてしまいました。これからゆっくりしたいと思います。
タイミングよく所有していたマンションを売却することで、ローンの残債も消え、さらに老後の資金も貯蓄できました。マンションは資産になってくれます。ローンの重荷からも解放されて、年金で暮らしていく以上の余力ができたのでとても安心しています。落ち着いたら、これまでできなかった旅行にも行きたいと考えています。