合掌造り|不動産用語集

合掌造り(がっしょうづくり)

急勾配の大きな草葺き・茅葺き屋根を山形に組み立てた民家の形式。岐阜県の白川、荘川流域や富山県五箇山地域に見られる。広い屋根裏を3〜4層に分け、養蚕などに利用する。

「合掌」は、の上に山形を組んで棟木を支持する斜材のことで、「衩首(さす)」ともいう。長い合掌を鋭角に高く組むことによって独特の建物形態が生まれるが、「合掌造り」は、そのような構造と形態を備えた民家の形式である。

用語解説

茅葺き屋根

茅で葺いた屋根をいう。断熱性に優れているが、耐火性に弱点があり、また定期的に葺き替えなければならない。

小屋組や床組の荷重を二点支持により水平や斜めの状態で支える横材のこと。

柱などと連結して、上方からの荷重を鉛直方向に流し、地面に力を伝える重要な構造部材である。

棟木

屋根の最高部に、桁と平行に配される部材をいう。

「むねき」「むねぎ」とも。

これを組むことで建物の骨組みが完成するので、その際に「上棟式」(その主催者は棟梁である)を行なって工事の無事完了を祈る慣習がある。

建物

民法では、土地の上に定着した物(定着物)であって、建物として使用が可能な物のことを「建物」という。

具体的には、建築中の建物は原則的に民法上の「建物」とは呼べないが、建物の使用目的から見て使用に適する構造部分を具備する程度になれば、建築途中であっても民法上の「建物」となり、不動産登記が可能になる。

キーワードから探す

頭文字から探す