平均日射熱取得率(暖房期)(ηAH値)|不動産用語集

平均日射熱取得率(暖房期)(ηAH値)(へいきんにっしゃねつしゅとくりつ(だんぼうき)(いーたえーえいちち))

暖房期における太陽日射の室内への入りやすさの指標。

単位日射強度当たりの建物内部で取得する熱量の合計を、暖房期間で平均し、外皮面積で除したもの。熱量の合計は、屋根または天井、等の開口部の面積にそれぞれの日射熱取得率や方位係数を乗じたものを合計して算定する。

冷房期におけるものと逆に、値が大きいほど日射が入りやすく、日射熱の取得性能が高いということになり、冬季における暖房効率が良いということになる(平均日射熱取得率(冷房期)(ηAC値)」参照)。

冷房期におけるものと違い、基準値が定められておらず、単独では建築物省エネ法による基準値への適合が義務付けられていないが、同法の規定による「一次エネルギー消費量基準」への適合判定の指標であるBEI値の算定に関係する。

用語解説

採光や換気のために建物の外壁などに設ける開口部。

一般に、ガラス板、ガラス板を固定する框(かまち)、窓枠、鍵・開閉器具等によって構成されている。開口面に、ガラス板ではなく、障子紙などを用いる窓もある。

窓の種類は、開閉の方法や設置のかたちによって分類される。開閉の方法には、屋外に向かって開く「開き窓」、横方向にスライドする「引き違い窓」、縦方向にスライドする「上げ下げ窓」、上端または下端を倒す「倒し窓」などがあるほか、固定し開閉しない「はめ殺し窓(FIX窓)」もある。設置のかたちとしては、屋根面から突出し垂直に設置する「屋根窓 (ドーマーウインドー)」、壁から外に突き出た「出窓」、床に接し大きく開く「掃き出し窓」などがある。

なお、建築基準は、居室には、採光及び換気のため、一定面積以上の窓等の開口部を設置しなければならないとしている。

開口部

壁・床・屋根に設けられた開口部分のこと。窓、出入口、天窓などを指す。

平均日射熱取得率(冷房期)(ηAC値)

冷房期における太陽日射の室内への入りやすさの指標。冷房効率のためには、「入りにくい」方が優れているわけであり、値が小さいほど日射が入りにくく、断熱性能が高いということになる(「平均日射熱取得率(暖房期)(ηAH値)」参照)。

単位日射強度当たりの建物内部で取得する熱量の合計を、冷房期間で平均し、外皮面積で除したもの。熱量の合計は、屋根または天井、等の開口部の面積にそれぞれの日射熱取得率や方位係数を乗じたものを合計して算定する。

値が小さいほど日射が入りにくく、遮熱性能が高い。北海道等の寒冷地域等を除いて省エネルギーの地域区分に応じた基準値が定められている。改正建築物省エネ法により、2025年4月以降は、UA値(外皮平均熱貫流率)と並んで、基準値への適合が義務付けられている。

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