真壁造り|不動産用語集

真壁造り(しんかべづくり)

建物の壁に柱が現れる構造。伝統的な和風軸組構造の建物に用いられる構造で、柱などの構造材で囲まれる空間に壁を塗り上げる方法で施工される。

和風建築の特徴のひとつで、和室に調和し、通気性などが良いとされる。一方で、施工に時間を要し、筋交いを入れにくいなどとされる。

なお、真壁造りに対して、壁に柱が現れない構造を「大壁造り」と言う。

用語解説

建物

民法では、土地の上に定着した物(定着物)であって、建物として使用が可能な物のことを「建物」という。

具体的には、建築中の建物は原則的に民法上の「建物」とは呼べないが、建物の使用目的から見て使用に適する構造部分を具備する程度になれば、建築途中であっても民法上の「建物」となり、不動産登記が可能になる。

和室

畳、障子欄間など、日本の伝統的な設備によって構成された部屋。「日本間」ともいう。和室の規範は書院造りの主室とされ、床の間、違い棚などが設置されている。だが、これらを備えていない部屋であっても和室であることに変わりはない。

和室は、一般に、木造軸組工法で建築された家屋のなかに設けられる。しかし、建築工法にかかわらず、内装の様式として設置される場合も多い。

大壁造り

建物の壁に柱が現れない構造。柱、筋交い、梁などの構造材は、仕上げの壁材によって隠されている。もともと和風軸組構造の建物について用いられる用語であるが、パネル構造など壁面に構造材を用いない構造も大壁造りとされることが多い。

大壁造りは、壁面がシンプルで、洋風の部屋づくりと調和するが、仕上げ材で挟んだ壁は、壁の隙間に湿気がこもりやすいとされる。

なお、大壁造りに対して、壁に柱が現れる構造を「真壁造り」と言う。

 

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