内付け用金属製筋交い|不動産用語集

内付け用金属製筋交い(うちづけようきんぞくせいすじかい)

耐震性を補強するための金属製筋交いであって、壁面を壊して壁のなかに埋め込む工法で用いるもの。

筋交いを加える耐震補強工事においては、一般に、既存の建物構造に補強材を付け加えることから、筋交いなどが外部に露出する。だが、内付け用金属製筋交いを用いる工法は、補強材を既存の壁に埋め込むことによって、筋交いなどが外部に露出しない。ただ、壁面を壊すことになるので、構造へのダメージに注意するなど、慎重な施工が必要である。

 

用語解説

耐震補強

建物の地震に対する安全度を上げるために講じる対策。

一般的な方法として、i)壁や鉄骨(ブレース)の増設、基礎の補強などによって振動力に耐える性能を向上する方法(耐力の増強)、ii)柱に金網や鉄板を巻いたりして粘り強さ(靱性)を向上する方法(靱性の向上)がある。また、耐力の補強とは異なる方法として、iii)基礎と建物の間に積層ゴムなどを設置して建物に伝わる地震の揺れを軽減する方法(免震補強)、iv)錘やダンパなどを設置して地震による揺れを軽減する方法(制震補強)がある。さらには、地盤が脆弱な場合には、地盤の改良を行なうときもある。

耐震補強の方法を選択するときには、地盤の状態、建物の構造、現在の耐震性能と目指す性能、費用・工期などを十分に検討する必要がある。

 

 

 

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