木造SRF工法|不動産用語集
木造SRF工法(もくぞうえすあーるえふこうほう)
木造建物の構造材をポリエステル製の高弾性材料で被覆して、耐震性を補強する工法。地震の振動エネルギーに対する柔軟性を高め、構造材の変形・剪断への耐性を強化する手法とされる。SRFは、Super Reinforcement with Flexibility(柔軟性による高度な補強)の略語であるが、日本で開発された工法である。
木造の建物のほか、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造の建物も補強できるとされる。ただし、対応についての考え方が一般的な耐震補強とは異なる。また、補強効果の評価は十分には定まってはいない。
用語解説
木造
建物の主要な部分を木材とした建築構造のこと。
木造の工法は、大きく分けて「在来工法」「伝統工法」「枠組壁工法」に分類されている。
鉄筋コンクリート構造(鉄筋コンクリート造)
鉄筋とコンクリートによって、柱・小梁・大梁・スラブ・壁を造り、すべての部分を一体化した構造のこと。
鉄筋コンクリートの部材は、引っ張る力にも、圧縮する力にも強いので、地震に対する安全性が高い構造となる。
また、すべての部材がコンクリートで一体化され、部材同士の接合部は剛であるので、建築学上の「ラーメン構造」となっている。
この鉄筋コンクリート構造のデメリットは、自重が大きいため、原則的には大空間建築や高層建築に向かないということである。
鉄骨鉄筋コンクリート構造(鉄骨鉄筋コンクリート造)
鉄筋コンクリートに、鉄骨を内臓させた建築構造。
比較的小さい断面で、強い骨組を作ることができ、粘り強さもあるため、高層建築に多用されている。