地震力|不動産用語集

地震力(じしんりょく)

地震が構造物に対して作用する短期的な荷重。床や屋根に大きく作用する。地震による建物被害の大きな要因であって、耐震設計に当たっての重要な要素である。

地震力は、一般に、各階の床と屋根に集中して働く。その大きさは、地震時における建物の重量(固定荷重と地震用積載荷重の和)に、一定の係数(せん断力係数)を乗じて算出される。この場合、せん断力係数は、標準せん断力係数に、振動特性、力の垂直方向の分布、地域特性による補正を加えたもので、標準せん断力係数は、中程度の地震においては0.2または0.3、大規模な地震においては1.0とされている。

 

用語解説

屋根

建物の上部に設ける覆い。屋根は、雨露、風雪、寒暑を防ぐために設けられ、建築構造の一部となる。

屋根のかたちには、二つの面が棟で山型に合わさる「切妻屋根」、山型の二面とその両端を斜めに切る二面で構成する「寄棟屋根」、傾斜した四つの面が頂点で合わさる「方形屋根(ほうぎょうやね)」、一つの傾斜面の「片流れ屋根」、水平面の「陸屋根(ろくやね)」、切妻屋根の両端に傾斜面を付加した「入母屋屋根(いりもややね)」などがある。

屋根材としては、粘土瓦、セメント瓦(プレスセメント瓦、コンクリート瓦)、スレート(化粧スレート、天然スレート)、金属(銅、トタン、ガルバリウム鋼板等)が用いられるほか、陸屋根の屋根材には、アスファルト、モルタル、防水シート等の防水材が使用される。また、古民家のなかには茅や藁を用いるものもある。

なお、屋根を仕上げることを「葺く」といい、屋根を「瓦葺」「スレート葺」「茅葺」などに分ける場合もある。

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