コロニアル|不動産用語集

コロニアル(ころにある)

セメントと繊維を主な素材にして成形した板状の屋根材。「化粧スレート」「カラーベスト」とも言われる。「コロニアル」はもともとは商品名であって、英語で「植民地風」を意味するcolonialではない。

コロニアルの本体は防水性に欠けるが、表面を塗装して防水性や耐久性を確保している。屋根材のなかでは、本瓦やガルバリウム鋼板に比べて安価で、施工が容易であるが、割れやすく、防水性や耐久性に劣るため、定期的な補修が必要とされている。

用語解説

セメント

本来は、水と練り混ぜることにより、時間の経過とともに硬化する物質をすべてセメントと呼ぶ。

建築工事では通常、ポルトランドセメントのことを「セメント」と呼んでいる。
ポルトランドセメントとは、石灰、粘土、石膏から作られる粉末状の物質である。

ガルバリウム鋼板

アルミニウムと亜鉛の合金によってめっきされた鋼板。

「ガルバリウム(Galvalume)」という用語は亜鉛めっき(galvanize)とアルミニウム(aluminum)を合成したものとされ、ガルバリウム鋼板を開発した米国の会社による造語である。「ガルバリウム鋼板」という名称は同社の商標として登録されている。それのJIS規格での名称は「溶融55%アルミニウム-亜鉛合金めっき鋼板」である。

製造に当たってめっきされる合金は、アルミニウム55%、亜鉛43.4%、珪素1.6%の割合(質量比)で原料を溶融したもので、被覆する合金の作用によって鋼板は錆びにくく、光沢がある。

ガルバリウム鋼板は、屋根材、外壁材などとして使われている。ステンレス鋼板より安価であるが、防食性能は劣るとされている。

 

キーワードから探す

頭文字から探す