プラトー(情報モデルの〜)|不動産用語集

プラトー(情報モデルの〜)(ぷらとー(じょうほうもでるの)~)

立体的に描いた都市空間にさまざまなデータを結びつけた情報モデル。その構築を目指すプロジェクト名でもある。コンピュータグラフィックを基盤として構築されたデータベースのひとつで、国土交通省が主導して構築・公開されている。

プラトーの基本的な構造は、1)航空測量などをもとに都市空間を土地や建物、街路等の地物を単位として3次元で表現し、2)空間を構成する個々の土地、建物、街路等をベースに、都市計画基礎調査などで得られた情報(土地利用、建物、都市施設、交通、地価、自然的環境、災害、景観等に関するデータ)を結びつける方法で組み立てられている。このモデルは、立体地図ではなくオープンデータソースであって、データの加工、シミュレーション操作、VR化等が可能で、まちづくりなどのために幅広く活用できるとされる。

なお、この情報モデルの名前「プラトー」は、フランス語/英語のplateaux/plateauで、高原・台地という意味であるが、哲学書『千のプラトー Mille Plateaux』(ジル・ドゥルーズ&フェリックス・ガタリ著、1980年)にちなんで命名したと説明されている。

用語解説

都市計画基礎調査

都道府県が都市計画区域に関して5年ごとに実施する調査で、都市計画区域における人口、産業別就業人口、市街地面積、土地利用、交通量、地価など多種多様な項目が調査対象となっている(都市計画法第6条、都市計画法施行規則第5条)。

VR

情報技術を活用して、人工的に現実感を作り出すこと。英語のVirtual Reality(バーチャル・リアリティ)の略語で、「仮想現実」「人工現実感」などと翻訳されている。

高度なシミュレーションの大部分はVRである。あるいは、実際に現地に行かずに建物や都市の中を歩き回る体験や、遺跡の元の姿を復元して現実に存在するかのように示すことなどは、いずれもVRの利用である。

なお、VRは現実感を人工的に生み出すのに対して、AR(Augmented Reality)は現実をベースに人工的な情報を重ねて現実感を広げるという違いがある。   

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