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「鶯谷」駅はJR山手線、京浜東北線の停車駅で、駅名にあやかって、朝の時間帯にはプラットホームに鶯の鳴き声が流れています。「鶯谷」という地名は、駅の西側にある「寛永寺(入谷鬼子母神)」の住職が、京都から取り寄せた鶯を放ち鶯の名所になったことに由来するといわれています。毎年7月6~8日には、「真源寺」を中心に「入谷朝顔まつり(朝顔市)」が開催され、夏の風物詩となっています。駅の北側は、明治以降、文人墨客に愛された地として知られ、俳人の正岡子規や落語家の七代目林家正蔵、画家の中村不折などが居を構えたといいます。今も正岡子規の旧居跡である「子規庵」や林家三平の資料館「ねぎし三平堂」など彼らゆかりのスポットが残っています。正岡子規は「下谷区の根岸の奥の風涼し」など、この街に住む喜びを詠んだ句も多く残しています。一方駅の南側には「寛永寺」の敷地が広がっています。その先には「東京国立博物館」や「国立科学博物館」、「東京都美術館」などの文化施設が集まる「上野恩賜公園」もあり、緑あふれるエリアとなっています。