「丸太町」駅は、1981（昭和56）年に、「北大路」駅～「京都」駅間で地下鉄烏丸線が開通した際に開業した駅です。地下鉄烏丸線は南北に延びる烏丸通に沿っていますが、駅のある場所で丸太町通と交差しています。東西に延びる京都の主要な通りのひとつで、江戸時代に木材商が立ち並んでいたことに由来し、駅名もこの通りの名前から付けられました。「丸太町」駅の北東には「京都御苑」が広がっており、京都側からアクセスする際の最寄り駅となっています。平安時代以降、天皇が住まい、公家屋敷が建ち並んだ場所で、現在、苑内には約5万本ともいわれる樹木が植えられ野鳥も多く生息しています。苑内をゆっくり歩くと3時間ほどもかかる広さで、野球を楽しめる広場やテニスコート、遊具もある児童公園や水遊びのできる小川などもあり、思い思いに楽しむことができます。駅の北西には「京都府警察本部」や「京都府庁」や「日本赤十字社京都第二赤十字病院」、駅の南東には「京都地方裁判所」など、公共施設も多く集まっています。駅の一番北の出口、2番出口を出てすぐ左手にあるイギリス風の洋館は「大丸ヴィラ」です。大丸百貨店の店主の住まいとして1932（昭和7）年に建てられたもので、京都市登録有形文化財にも指定されています。
