「半蔵門」駅は皇居の西側に位置し、麹町一丁目交差点の地下にあたる場所に駅舎があります。駅名と路線名にもなっている「半蔵門」は、「江戸城」の半蔵門が駅の東側にあることに由来しています。そして、半蔵門の名前の由来となった、徳川家康の家臣である服部半蔵は、歴史上の人物としてあまりにも有名です。駅の北西辺りは多くの文化人が住んでいた場所で、駅の北側には滝廉太郎の邸宅跡や居住地跡の碑も残されています。一方、駅の東側の「千鳥ケ淵」から、半蔵濠と内堀通りに沿って「イギリス大使館」の前を細長く延びる一帯は「千鳥ケ淵公園」となっています。南北約450メートル、東西約20メートルの縦長な園内には、ソメイヨシノやヤマザクラなど約170本の桜が植えられています。皇居の緑を借景にして、お濠の水辺に桜が舞い散る毎春の光景は、美しいの一言に尽きます。また、各国の大使館、「最高裁判所」といった重要機関にも近く、「国立劇場」の最寄り駅ともなっています。「国立劇場」は歌舞伎、落語、文楽。日本の素晴らしい伝統文化を保存・研究・育成し広く世に伝える場として、一年を通して古典芸能を上演しています。
