「田端」駅は、JR山手線と京浜東北線が停車する駅です。かつての田端は、その名の通り田畑が広がる農村風景が広がっていましたが、上野に「東京藝術大学」が開校されたこともあり、閑静な環境を求めて、多くの芸術家が居を構えるようになりました。やがて、芥川龍之介や室生犀星といった文士も集まるようになり、この一帯は「文士村」として知られるようになりました。駅のすぐ西側には「田端文士村記念館」があり、そんな田端と文士の歴史を知ることができます。また、「田端」駅は武蔵野台地の端に位置しているため、周辺には坂が多く見られます。「田端」駅南口の改札を出たところにある「不動坂」、「田端文士記念館」のところにある「江戸坂」など、のんびりと坂巡りも楽しめます。線路上にある駅ビル「アトレヴィ田端」には、惣菜店やスーパーマーケット、レンタルショップなど、普段使いできるお店が揃っており、帰り際に立ち寄ることができるので、地元住民に重宝されています。駅の北側には車両基地の「田端運転所」と「東京新幹線車両センター」があり、新幹線などの整備も行われています。
